京都の日本庭園:「渉成園 (東本願寺飛地境内)」の見どころと行き方

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渉成園(しょうせいえん)は、京都府京都市下京区にある東本願寺の飛地境内です。

「日々その趣が増していくお庭」

庭園の名称は、上記の言葉の意味を持つ中国六朝時代の詩人である陶淵明(とうえんめい)の「趣」という漢詩の一節から来ています。

この庭園は、かつて枳殻(からたち)の生垣があったことから”枳殻亭(きこくてい)“とも呼ばれていました。

また、時を遡ると、源融(みなもとのとおる)の屋敷であった’河原院(かわらのいん)’の跡地とも言われていました。(現在は否定されているようです。)
(源融は、紫式部が書いた『源氏物語』の主人公である光源氏のモデルの一人とされている人物です。)

園内は池泉回遊式の大庭園になっており、国の名勝として指定されています。

今回はそんな渉成園を訪ねてきました。

*この記事はメニューから言語の切替が可能です。(As for this article, the choice of the language is possible from the menu.)

Contents:

  1. 渉成園の歴史について
  2. 渉成園について
  3. 訪問の注意点
  4. 渉成園の見どころ
  5. 渉成園の写真一覧
  6. 渉成園の行き方・アクセス方法

1.渉成園の歴史について

渉成園の紹介をする前に、ちょっとこの日本庭園についての歴史を勉強をしてみましょう。
そうすることで、この庭園に行った際、より一層楽しめると思います。(○´艸`)

*一部創作的な表現をしていますので悪しからず・・・。

渉成園は、東本願寺の飛地境内です。
んでもって、東本願寺はもともと徳川家によって庇護を受けて建てられた寺院なんですね。

↓本願寺の成り立ちについての詳細は、以下の記事を参照してください。↓

しかし、東本願寺が建てられた当初、豊臣秀吉や残した西本願寺には素晴らしい庭園(虎渓の庭や飛雲閣庭園)がありましたが、新しく出来た東本願寺にはありませんでした。

徳川家としてこれは面白くありません。
時は徳川幕府三代将軍の時代・・・、

徳川家光(三代将軍)<「おぃおぃ、徳川家のメンツをかけて庇護した東本願寺に何で綺麗な庭園が無いんや!」
徳川家光(三代将軍)<「せや、何や源氏物語のゆかりの地って言われとる空き地がお寺の近くにあったよな!それあげるわ!」

ということで、1641年に現在の土地が東本願寺に寄進されました。

東本願寺<「まじっすか!家光様ありがと!」
東本願寺<「徳川家と縁のある石川丈山先生!西本願寺に負けへんくらいでかくて立派な日本庭園作ってや!

石川丈山<「任しとき。」

ということで、1653年に池泉回遊式の庭園が石川丈山により作庭されました。

東本願寺<「うひょー。綺麗な日本庭園が出来たわ!これで西本願寺にも負けへんな!」

ということでこの庭園は以後、近世・近代を通じて門首の隠退所や外賓の接遇所として用いられるなど、東本願寺の飛地境内地として重要な機能を果たしましたとさ。

この庭園の成り立ちには、徳川家のメンツが絡んでいたんですね!

[おまけエピソードその①]

時は江戸時代末期の1858年、京都で起きた大火事(安政の大火)での出来事。

渉成園<「ぎゃー、火事で建物が一部焼けてもうたー!」

[おまけエピソードその②]

時は同じく江戸時代末期の1864年、京都で起きたどんどん焼けと呼ばれる大火での出来事。

東本願寺<「ぎゃー、火事で建物が焼けてもうたー!日本庭園は無事かー?」
渉成園<「ぎゃー、こっちも火事で建物が全部焼けてもうたー!」

・・・、まさに「火出し本願寺」と呼ばれるだけのことはあります。
よくよく東本願寺は火事に縁があるみたいで・・・。

てことで、東本願寺や渉成園にある建物は、殆ど1864年以降に再建されたものなんですねー。

おしまい。

2.渉成園について

渉成園(しょうせいえん)は、京都府京都市下京区にある真宗大谷派の本山・真宗本廟(東本願寺)の飛地境内地。東本願寺の東方約150メートルに位置し、ほぼ200メートル四方の正方形をなす。面積3.4ヘクタール。西は間之町通、東は河原町通、北は上珠数屋町通、南は下珠数屋町通に接する。
名称は、中国六朝時代の詩人陶淵明の「園日渉而成趣」の詞にちなむ。また、周囲に枳殻(カラタチ)が植えてあったことから、「枳殻邸」(きこくてい)とも通称される。
昭和11年(1936年)12月、国の名勝に指定される。
引用(citation):https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%89%E6%88%90%E5%9C%92

開門時間:9:00-17:00(3月-10月), 09:00-16:00(11月-2月)
参拝料:志納(500円以上)
住所:〒600-8190 京都府京都市 下京区下珠数屋町通間之町東入東玉水町
連絡先:075-371-9210(東本願寺)
作庭:1653年
作庭家:石川丈山

渉成園(しょうせいえん)は、京都府京都市下京区にある東本願寺の飛地境内です。
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この庭園は1936年に国の名勝に指定されました。
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江戸時代の名作庭家である石川丈山(いしかわじょうざん)により、1653年に池泉回遊式庭園として作庭されました。
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庭園内には数多くの歴史的建造物や見どころがあります。
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入場料は500円以上の志納、となっています。(もちろん500円でも構いません。)
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入場料を支払うと、フルカラーのパンフレットが貰えます。
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3.訪問の注意点

・毎年11月上旬に、庭園内の建物内部が特別公開されます。

室内は写真撮影禁止です。

ルールを守って参拝しましょう。

4.渉成園の見どころ

高石垣:Taka-ishigaki(High Stone Wall)

こちらが高石垣(たかいしがき)と呼ばれている石垣です。
良く見ると、石臼が石垣に使われていますね!
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臨池亭:Rinchi-tei

こちらが明治時代1884年に再建された臨池亭(りんちてい)です。
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滴翠軒:Tekisui-ken

奥にある建物が、明治時代1884年に再建された滴翠軒(てきすいけん)です。
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大笠席:Tairitsu-seki

こちらが明治時代1888年に再建された大笠席(たいりつせき)です。
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この建物は茶室としての役割を持ちます。
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亀の甲の井戸:Turtle stone Spring

こちらが’亀の甲の井戸‘と呼ばれている井戸です。
その名前の通り亀の形をしており、甲羅の部分が井戸になっています。
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傍花閣:Boka-kaku

こちらが明治時代1892年に再建された傍花閣(ぼうかかく)です。
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とてもユニークな形をした楼閣建築ですね。
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園林堂:Onrin-do

こちらが昭和時代1957年に再建された園林堂(おんりんどう)です。
この建物には、日本を代表する版画家である棟方志功(むなかたしこう)によって描かれた襖絵が展示されています。
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蘆菴:Ro-an

こちらが昭和時代1957年に再建された、二階建ての茶室の蘆菴(ろあん)です。
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閬風亭:Rofu-tei

こちらが江戸時代末期1865年に再建された臨池亭(りんちてい)です。
この庭園の中で最も古い建物の一つです。
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この建物は迎賓館としての役割を持ちます。
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印月池:Ingetsu-chi Pond

こちらが、この回遊式庭園の中心となっている印月池(いんげつち)です。
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夜になると綺麗な月の影が池に映りこむことから、印月池という名前が付けられたそうです。
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漱沈居:Souchinkyo

こちらが江戸時代末期1865年に再建された漱沈居(そうちんきょ)です。
自然の中でありのままに暮らすという四字熟語の「枕石漱流(ちんせきそうりゅう)」が名前の由来です。
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この建物は印月池のほとりに建てられています。
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臥龍堂:Garyu-do

印月池に浮かぶ島にはその昔臥龍堂(がりゅうどう)と言うお堂がありました。(安政の大火で消失。)
そのため、現在ではこの島自体を臥龍堂と呼んでいます。
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源融ゆかりの塔:Memorial of Minamoto-no-Toru

印月池の奥に建てられている仏塔は、源氏物語のモデルとなった源融(みなもとのとおる)の供養塔と言われています。
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侵雪橋:Shinsetsu-kyo Bridge

印月池に掛けられているこの橋は、侵雪橋(しんせつきょう)と呼ばれています。
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橋から望む京都タワー。水面に映りこむタワーが綺麗ですね。
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碧玉の石幢:Hekigyoku-no-sekido

こちらは碧玉の石幢(へきぎょくのせきどう)と呼ばれている石灯篭です。
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塩釜:Shiogama

こちらは築山の横穴に掘られた井戸です。
井戸の形が塩釜に似ていることから、そのまま塩釜(しおがま)と呼ばれています。
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縮遠亭:Shukuen-tei

こちらが明治時代1884年に再建された茶室の縮遠亭(しゅくえんてい)です。
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この建物は、築山の頂上に建てられています。
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塩釜の手水鉢:Shiogama-no-chozu-bachi

縮遠亭の傍には、塩釜の手水鉢(しおがまのちょうずばち)と呼ばれている手水鉢があります。
塩釜の手水鉢は、いわゆる庭園のオブジェの一つですが、この庭園にある手水鉢がオリジナルだそうです。
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回棹廊:Kaito-ro

こちらが明治時代1884年に再建された回棹廊(かいとうろう)です。
橋としての役割を持ちます。
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屋根は桧皮葺(ひわだぶき)で出来ています。
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大玄関:O-genkan

こちらが明治時代1884年に再建された大玄関(おおげんかん)です。
庭園内の建物の入口としての役割を持ち、秋の特別公開期間ではここから建物内に入ります。
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5.渉成園の写真一覧

■Flickr:Photo of Shosei-en Garden (20161104)

Photo of Shosei-en Garden (20161104)

6.渉成園の行き方・アクセス方法

渉成園への行き方・アクセス方法は以下の通りです。

渉成園の最寄り駅は「JR 京都駅」または「京都市営地下鉄 五条駅」です。
(阪急河原町駅、京阪三条駅からバスで行くことも出来ます。)

  乗換え案内

■大阪駅から京都駅のルート例
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■なんば駅から京都駅のルート例
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■JR京都駅→東本願寺のルート

京都駅から渉成園へは徒歩で向かいます。

徒歩約10分(500m)です。
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■阪急河原町駅からバスに乗車する場合

  バス乗換え案内

[時刻表]5系統

バス会社:京都市バス
行先・系統:5系統[京都駅行き]
乗車バス停:四条河原町[乗り場A南行き]
降車バス停:烏丸七条
運賃:230円
所要時間:約11分

■京阪三条駅からバスに乗車する場合

  バス乗換え案内

[時刻表]5系統

バス会社:京都市バス
行先・系統:5系統[京都駅行き]
乗車バス停:三条京阪前[乗り場C3]
降車バス停:烏丸七条
運賃:230円
所要時間:約16分

■タクシーで行く場合

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京都駅から:約3分 620円(歩いたほうが良いです。)
祇園四条駅から:約15分 1,260円

いかがでしたか?

是非一度足を運んで見て下さい!!

それでは楽しい旅を!( *´艸`)

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