京都のお寺:「正伝永源院 (建仁寺塔頭)」の見どころと行き方

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正伝永源院(しょうでんえいげんいん)は、京都市東山区にある、建仁寺塔頭寺院です。

建仁寺にはその昔50院以上の塔頭寺院がありました。
しかし、明治時代廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)の影響により、現在は14院が残るのみとなり、正伝永源院もそのうちの一つです。

この正伝永源院は、元々は異なる二つの塔頭が合併して出来ました。

一つは茶人として名を馳せた、織田長益(有楽斎)の菩提寺であった「正伝院(しょうでんいん)」。
もう一つは鎌倉時代より続く日本の名家、「細川家」の菩提寺であった「永源庵(えいげんあん)」。

この二つの寺院が、廃仏毀釈の混乱の中で一つになった寺院なんですね。

このお寺の境内と庭園は、毎年春(3月下旬~5月上旬)と秋(11月上旬~12月上旬)にのみ、一般に公開されます。
春はつつじ、秋は紅葉が楽しめる日本庭園は小さいながらもとても落ち着ける空間ですよ。

今回はそんな正伝永源院を訪ねてきました。

*この記事はメニューから言語の切替が可能です。(As for this article, the choice of the language is possible from the menu.)

Contents:

  1. 正伝永源院の親寺:「建仁寺」について
  2. 正伝永源院の歴史について
  3. 正伝永源院について
  4. 拝観の注意点
  5. 正伝永源院の見どころ
  6. 正伝永源院の写真一覧
  7. 正伝永源院の御朱印
  8. 正伝永源院の行き方・アクセス方法
  9. 正伝永源院周辺のホテルを検索

1.正伝永源院の親寺:「建仁寺」について

↓「建仁寺」の詳細はコチラ↓

建仁寺(けんにんじ)は、京都府京都市東山区にある、臨済宗建仁寺派大本山のお寺です。

臨済宗のお寺には「京都五山」、「鎌倉五山」と呼ばれている寺院の格式があります。
建仁寺は、京都五山の序列の第三位であり、京都で最古の禅寺でもある歴史と風格を持つ寺院なんですよ。

正伝永源院を訪れるときは、是非一緒に見て回りましょう。

2.正伝永源院の歴史について

正伝永源院の紹介をする前に、ちょっとこのお寺についての歴史を勉強をしてみましょう。
そうすることで、このお寺に行った際、より一層楽しめると思います。(○´艸`)

*一部分かりやすくするために創作的な表現をしています。悪しからず。

このお寺は、元々は「正伝院(しょうでんいん)」と「永源庵(えいげんあん)」という2つの異なるお寺でした。
(どちらのお寺も建仁寺の塔頭でした。)

正伝院(しょうでんいん)」は鎌倉時代に建立された寺院で、茶人である織田有楽斎(おだうらくさい)ゆかりのお寺でした。
ちなみに織田有楽斎の本名は、織田長益(おだながます)と言い、あの織田信長(おだのぶなが)の実の弟なんですよ。

本能寺の変の際には、甥である織田信忠(おだのぶただ)を二条城に残して逃げちゃったと言うちょっと残念な人でもあります。

織田長益(有楽斎)<「ぎゃー、明智光秀が攻めてきたー。信忠、後は任せたっ!!責任とってね!!」
織田信忠<「え・・・、まじっすか・・・。」

そんな長益を皮肉って、京都の民衆はこんな歌を作ったと言われています。

「織田の源五(長益のことです。)は人ではないよ、お腹召せ召せ召させておいて、われは安土へ逃げるは源五・・・」

京都の民衆<「甥に切腹進めておいて自分だけとんずらするとかドン引きやで。ホンマモンの人でなしやな!!」
織田長益(有楽斎)<「うるせー、俺は芸術肌の人間なんだよー。戦なんてやってられっか!!」

まぁ、そんなこんなで、長益は苛烈な兄とは異なり、芸術、特にお茶の分野でその才能を発揮した人物だったんですね。
(実際、有楽斎の茶道は有楽流(うらくりゅう)として伝えられており、千利休の特に優れた十人の弟子である「利休十哲(りきゅうじってつ)」の一人にも数えられている程です。)

永源庵(えいげんあん)」は南北朝時代に建立された寺院で、鎌倉時代より続く日本の名家である「細川家」の菩提寺でした。

ちなみに、第79代内閣総理大臣の細川護熙(ほそかわもりひろ)氏も、この細川家の支流なんですよ。

この2つのお寺が何故1つになったのか?
その理由は、明治時代廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)と呼ばれた、仏教寺院を排斥する動きです。

明治政府<「政府が出来てから間もないし、お寺に権力あったら怖いから立場はっきりさせとこか。」

てことで発令されたのが「太政官布告(だじょうかんふこく)」、通称「神仏分離令(しんぶつぶんりれい)」です。

この結果、「正伝院」と「永源庵」は共にこの廃仏毀釈により取り壊しが決まっちゃいました。
そして、「正伝院」が持っていた土地や建物は全て売却、その売却益は全て明治政府に没収されちゃいました。
(この建物の中には、”如庵(じょあん)“と呼ばれている国宝の茶室もありましたが、奇跡的に解体されず、現在は愛知県の有楽苑(うらくえん)に移築されています。)

明治政府<「建仁寺はでっかすぎるから、小さいお寺は取り壊してや。頼むでしかし。」
明治政府<「あ、ちなみに残った土地と建物は売り払って上納してや。ほんまやで。」
建仁寺<「まじか・・・。やくざやないか・・・。」

しかし、「永源庵」はと言うと、幸運なことに建仁寺の真北にあったのが幸いしました。
「北」は昔から日本では縁起の悪い方角だったので、「永源庵」は何とか取り壊されずにすみました。

明治政府<「ちょ、永源庵って北枕の方角?取り壊したらバチ当たるんじゃね・・・!?やめとくか。」
建仁寺<「おぉ、ラッキー。良かったわー。」
建仁寺<「正伝院は織田家と繋がりある由緒正しい塔頭やから、永源庵とくっつけよか!!」

こうして建物が残った「永源庵」に、廃仏毀釈でぼろぼろになってしまった「正伝院」が合流した、という訳です。

建仁寺<「お寺が一つにくっついたから、名前もくっつけよか!!」

そして両方の寺院からその名を取り、「正伝永源院」というちょっと長い名前になりました。

結論:明治政府、やべー!!怖ぇー!!

おしまい。

3.正伝永源院について

開門時間:10:00-17:00
参拝料:500円(大人),300円(中高生)
住所:〒605-0811 京都府京都市東山区大和大路通四条下る4丁目 小松町586
連絡先:075‐531-0200
創建:鎌倉時代(正伝院)、南北朝時代(永源庵)
開基:義翁紹仁(ぎおうしょうにん)(正伝院)、無涯仁浩(むがいにんこう)(永源庵)
宗派:臨済宗建仁寺派
ご本尊:釈迦如来(しゃかにょらい)

正伝永源院(しょうでんえいげんいん)は、京都市東山区にある、建仁寺塔頭寺院です。
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このお寺の境内と庭園は、毎年春(3月下旬~5月上旬)と秋(11月上旬~12月上旬)にのみ、一般に公開されます。
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この正伝永源院は、元々は異なる二つの塔頭であった「正伝院」と「永源庵」が合併して出来ました。
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茶人として名を馳せた、織田長益(有楽斎)の菩提寺でもあります。
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それでは正伝永源院の見どころを見ていきましょう!!
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4.拝観の注意点

・期間限定の公開です。(毎年春(3月下旬~5月上旬)と秋(11月上旬~12月上旬))

・方丈の本尊の側は写真撮影禁止です。(庭園の側はOKです。)

ルールを守って参拝しましょう。

5.正伝永源院の見どころ

「*印」のついている見どころは有料エリアです。(This seal (*) is a pay area.)

庫裏*:Kuri (monks’ living quarters)*

入口を入ると、まず最初にこの庫裏(くり)が見えてきます。
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鐘楼*:Shoro (bell tower)*

庫裏の傍には小さな鐘楼(しょうろう)が建てられています。
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織田有楽斎の墓*:The grave of Urakusai ODA*

参道には織田有楽斎一家のお墓が並んでいます。
織田有楽斎のお墓は、写真一番奥のお墓です。
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細川家の菩提寺でもあるため、細川家歴代のお墓もあります。
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方丈*:Hojo*

奥に進むと、この寺院の本堂である方丈(ほうじょう)が見えてきます。
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この建物は江戸時代1633年に建てられた建物です。
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方丈の奥には茶席があり、お茶(800円)を頂くこともできます。
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「正伝院」と「永源庵」の額が仲良く並んで掲げられています。
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方丈には狩野山楽(かのうさんらく)筆の「蓮鷺図(れんろず)」と、細川護熙(ほそかわもりひろ)筆の「秋氣図(しゅうきず)」が飾られています。
(写真はパンフレットより引用。)
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日本庭園*:Japanese garden*

こちらが方丈前庭の日本庭園です。
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秋は紅葉、春はつつじの花を楽しむことが出来ます。
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方丈の縁側に座って、ゆっくりと庭園を楽しむことが出来ます。
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小さなお寺で、それほど観光客も多くないのでゆっくりと過ごすことができました。
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正伝如庵*:Shoden-Joan*

こちらが国宝の茶室「如庵(じょあん)」を復元した建物です。1996年に復元されました。
(オリジナルの建物は現在愛知県の有楽苑(うらくえん)に移築されています。)
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庭園の一番奥に配置されています。
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鎮守社*:Chinju-sha shrine*

こちらがこの寺院の鎮守社(ちんじゅしゃ)です。この地の地主神を祀っています。
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6.正伝永源院の写真一覧

■Flickr:Photo of Shoden Eigen-in Temple (20161201)

Photo of Shoden Eigen-in Temple (20161201)

7.正伝永源院の御朱印

御朱印の墨書きは、茶室の名前である「如庵(じょあん)」です。
御朱印は入口の受付で頂くことができます。
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8.正伝永源院の行き方・アクセス方法

正伝永源院への行き方・アクセス方法は以下の通りです。

正伝永源院の最寄り駅は「京阪 祇園四条駅」または「阪急 河原町駅」です。
(JR京都駅からバスで行くことも出来ます。)

  乗換え案内

■大阪駅からのルート例
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■なんば駅からのルート例
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■京都駅からのルート例
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■京阪祇園四条駅から徒歩で行く場合

徒歩約8分(500m)です。
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■JR 京都駅からバスに乗車する場合

  バス乗換え案内

[時刻表]206系統


バス会社:京都市バス
行先・系統:206系統[祇園・大徳寺・北大路バスターミナル行き]
乗車バス停:京都駅前[D2]
降車バス停:東山安井
運賃:230円
所要時間:約20分

■タクシーで行く場合

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京都駅から:1,410円 ~ 1,680円 (約15分)
祇園四条駅から:610円 ~ 640円 (約3分)*(歩いたほうが良いです。)

9.正伝永源院周辺のホテルを検索

いかがでしたか?

是非一度足を運んで見て下さい!!

それでは楽しい旅を!( *´艸`)

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