霊鑑寺(れいかんじ)は、京都市左京区にある臨済宗南禅寺派の寺院です。
普段は非公開の寺院であり、春と秋の特別拝観期間のみ寺内が公開されます。
霊鑑寺の大本山である南禅寺(なんぜんじ)は、京都五山の別格に位置する日本の禅寺の中で最も高い格式を持つ寺院。
この霊鑑寺は、そんなすごい禅寺を大本山とする寺院です。
見どころは何といっても「境内の庭園を埋め尽くす、初春の椿と晩秋の紅葉」!
京都市内には椿や紅葉の名所がたくさんありますが、ここ霊鑑寺ではその「散り際の美しさ」が特に有名なんですよ!
今回はそんな霊鑑寺を訪れてみました。
霊鑑寺の歴史
では、まずはじめに霊鑑寺の「歴史」と「訪問する際に知っておきたいポイント」を一緒に見て行きましょう!
南北朝時代に荒廃した如意寺(にょいでら)というお寺のご本尊「如意輪観音(にょいりんかんのん)」を祀るため、1654年(江戸時代)に後水尾天皇(ごみずのおてんのう)がこの地に建立したことが起こりです。
創建の際には、後水尾天皇の第12皇女「月江宗澄(げっこうそうちょう)」が開基として招かれました。
霊鑑寺は上記の通り、女性が活躍した歴史を持つ「尼(比丘尼)門跡」なので「鹿ケ谷比丘尼御所(ししがたにびくにごしょ)」や「谷の御所(たにのごしょ)」とも呼ばれたりもするんですよ!
江戸時代の1686年(貞亨三年)には、後西天皇(ごさいてんのう)の皇女が入寺した縁で、本寺の書院とするために御所の休息所と番所が下賜されました。
その後1795年(寛政六年)に、江戸幕府11代将軍・徳川家斉(とくがわいえなり)の寄進により本堂が建立され現在に至ります。
この霊鑑寺は「紅葉」と「椿」の名所としても有名で、その時期に合わせるように「春と秋の特別拝観期間のみ」寺内が公開されます。
個人的には「特別拝観期間の最後の時期」に行かれることをおすすめします!
それはなぜか?
このお寺の「紅葉」と「椿」は、その「散り際が最高に美しいから」なんです!
京都には「紅葉」や「椿」の名所は数多くありますが、このお寺ほど見事な「散り紅葉/椿」はそうそう見ることはできませんよ!
ぜひ「散り際の美しさ」を堪能してみてくださいね!
おしまい。
霊鑑寺について
霊鑑寺は、通常非公開です!
京都の各季節に開催される「特別拝観期間」にのみ、一般公開される場合があります。
■京都の特別拝観情報
以下は、「2019年春の特別拝観」の際の情報です。
■お寺の詳細
住所:〒606-8422 京都府京都市左京区鹿ケ谷御所ノ段町12
連絡先:075-771-4040
創建:1654年(江戸時代:承応三年)
開基:月江宗澄(げっこうそうちょう)
宗派:臨済宗南禅寺派
本尊:如意輪観音(にょいりんかんのん)
■拝観時間
10:00~16:30(16:00受付終了)
■拝観料
600円(中学生以上)、300円(小学生)
■その他注意点
・建物内部の写真撮影は禁止です。
・一脚や三脚などの利用は禁止です。
・神社やお寺の正式な参拝方法は以下の記事を参考にしてください。
では次に、霊鑑寺の見どころを訪問時の写真を参考に振り返ってみたいと思います!
霊鑑寺の見どころ
*のついている見どころは有料エリアです。
表門
霊鑑寺の入り口にある表門は、江戸時代の1687年の建立と伝わります。
玄関*
書院につづく玄関は、江戸時代の1687年に後西天皇の旧御所の「番所」が移築された建物です。
京都市指定の有形文化財です。
書院*
境内に入ると左手に見える書院は、江戸時代の1687年に後西天皇の旧御所の「御休憩所」が移築された建物です。
京都市指定の有形文化財です。
庭園*
江戸時代中期の作庭、東山(大文字山)を借景とした池泉鑑賞式の庭園です。
本堂*
本堂は、1795年(寛政六年)に江戸幕府11代将軍・徳川家斉(とくがわいえなり)の寄進により建立されました。
京都市指定の有形文化財です。
鎮守社*
本堂北側に鎮座する、鎮守社。
京都市指定の有形文化財です。
如意不動/妙見宮(洛陽十二支妙見めぐり四番札所)
「鹿ヶ谷の妙見さん」とも呼ばれる「妙見宮」は、「洛陽十二支妙見巡りの四番札所(卯)」です。
霊鑑寺の椿
樹齢300年を超える天然記念物「日光椿(じっこうつばき)」や、花びらが1枚づつ散る「散り椿(ちりつばき)」など、30種類以上の椿を見ることができます。
その年の気候や品種により変わりますが、だいたい「3月~4月上旬」が見ごろとなります。
霊鑑寺の紅葉
境内の庭園には多くの楓の木々があるため、毎年秋には素晴らしい紅葉を見ることができます。
その年の気候により変わりますが、だいたい「11月下旬~12月上旬」が見ごろとなります。
霊鑑寺の動画
霊鑑寺の写真
霊鑑寺の御朱印
霊鑑寺の御朱印は、ご本尊である「如意輪観世音(にょいりんかんぜおん)」の墨文字です。
こちらは春季限定、霊鑑寺境内入口にある花びらを一枚づつ散らすことで有名な「散椿(ちりつばき)」の御朱印です。
霊鑑寺への行き方/アクセス方法
霊鑑寺の最寄り駅は「京都市営地下鉄東西線 蹴上駅」です。
最寄り駅から徒歩約40分あるため、「京都駅」や「阪急河原町駅」からバスで行くことをおすすめします。
大阪駅からのルート例
①JR京都線で「大阪駅」から「京都駅」へ行き、京都市営地下鉄烏丸線に乗り換え。
②京都市営地下鉄烏丸線で「京都駅」から「烏丸御池駅」へ行き、京都市営地下鉄東西線に乗り変え。
③京都市営地下鉄東西線で「烏丸御池駅」から「蹴上駅」へ。
なんば駅からのルート例
①大阪メトロ御堂筋線で「なんば駅」から「梅田駅」へ行き、JR京都線に乗り換え。
②JR京都線で「大阪駅」から「京都駅」へ行き、京都市営地下鉄烏丸線に乗り換え。
③京都市営地下鉄烏丸線で「京都駅」から「烏丸御池駅」へ行き、京都市営地下鉄東西線に乗り変え。
④京都市営地下鉄東西線で「烏丸御池駅」から「蹴上駅」へ。
京都駅からのルート例
①京都市営地下鉄烏丸線で「京都駅」から「烏丸御池駅」へ行き、京都市営地下鉄東西線に乗り変え。
③京都市営地下鉄東西線で「烏丸御池駅」から「蹴上駅」へ。
京都駅からバスで行く場合
乗車するバスにより、「降車バス停」が異なるので注意してください。
「京都駅前バス停A1乗り場」から「京都市バス5系統」に乗車、「真如堂前」で下車。
バス会社:京都市バス
行先・系統:5系統[銀閣寺・岩倉行き]
乗車バス停:京都駅前[乗り場A1]
降車バス停:真如堂前
運賃:230円
所要時間:約39分
[時刻表]5系統[銀閣寺・岩倉行き]
「京都駅前バス停D1乗り場」から「京都市バス100系統【急行】」に乗車、「宮ノ前町」で下車。
バス会社:京都市バス
行先・系統:100系統【急行】[清水寺・銀閣寺行き]
乗車バス停:京都駅前[乗り場D1]
降車バス停:宮ノ前町
運賃:230円
所要時間:約32分
[時刻表]100系統【急行】[清水寺・銀閣寺行き]
阪急河原町駅からバスで行く場合
「四条河原町H乗り場」から京都市バス「5系統」に乗車、「真如堂前」で下車。
バス会社:京都市バス
行先・系統:5系統[銀閣寺・岩倉行き]
乗車バス停:四条河原町[乗り場H北行き]
降車バス停:真如堂前
運賃:230円
所要時間:約21分
[時刻表]5系統[銀閣寺・岩倉行き]
「四条河原町E乗り場」から京都市バス「203系統」に乗車、「真如堂前」で下車。
バス会社:京都市バス
行先・系統:203系統[熊野・銀閣寺行き]
乗車バス停:四条河原町[乗り場E東行き]
降車バス停:真如堂前
運賃:230円
所要時間:約18分
[時刻表]203系統[熊野・銀閣寺行き]
最寄りバス停「真如堂前バス停」からのルート例(徒歩)
約400m、徒歩8分です。
タクシーで行く場合
京都駅から:約4000円 (約30分)
祇園四条駅から:約4000円(約30分)
・タクシー運転手に行き先を告げたい場合
・タクシーを呼びたい場合
[タクシー配車連絡先: 京都駅周辺]
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いかがでしたか?
それでは楽しい旅を!( *´艸`)