神護寺(じんごじ)は、京都市右京区高雄にある高野山真言宗遺跡(ゆいせき)本山の寺院です。
このお寺は、真言宗の開祖である空海が住持していたお寺として知られています。
天台宗の開祖である最澄も、一時期この神護寺で法華経の教えを説いたと言われています。
そうなんです、実はこのお寺、日本の仏教史上とても重要な役割を果たしたお寺!!なんです。
また、日本の古い風習の一つに「かわらけ投げ」という遊びがあります。
かわらけ投げとは、厄よけなどの願いを掛けて、高い場所から素焼きや日干しの土器の酒杯や皿を投げる遊びのことで、この神護寺が発祥の地とされています。
また、京都の山間部にひっそりと佇むこのお寺は「京都で一番早く紅葉するお寺」とも言われています。
通常京都の紅葉は11月中旬からですが、神護寺は10月下旬ごろから紅葉を楽しむことが出来ますよ。(○´艸`)
*神護寺は近くにある高山寺(世界遺産)、西明寺と合わせて「三尾(さんび)の名刹」と呼ばれている由緒あるお寺です。
いずれの寺院も歩いて行ける距離にありますので、是非それぞれの寺院を訪れてみてください。
・高山寺の訪問記事
・西明寺の訪問記事
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Contents:
1.神護寺について
神護寺(じんごじ)は、京都市右京区高雄にある高野山真言宗遺迹(ゆいせき)本山の寺院で、山号を高雄山と号する。本尊は薬師如来、開基は和気清麻呂である。
京都市街の北西、愛宕山(924メートル)山系の高雄山の中腹に位置する山岳寺院で、紅葉の名所として知られる。清滝川に架かる高雄橋から長い参道を歩いた先の山中に金堂、多宝塔、大師堂などの堂宇が建つ。神護寺は空海が東寺や高野山の経営に当たる前に一時住した寺であり、最澄もここで法華経の講義をしたことがあるなど、日本仏教史上重要な寺院である。
寺号は詳しくは「神護国祚真言寺(じんごこくそしんごんじ)」と称する。
引用(citation):https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E8%AD%B7%E5%AF%BA
開門時間:9:00~16:00
参拝料:600円(中学生以上),300円(小学生)
住所:〒616-8292 京都市右京区梅ヶ畑高雄町5
連絡先:075-861-1769
お寺の正式名称は「神護国祚真言寺(じんごこくそしんごんじ)」だそうです。
「神護国祚真言寺」は「八幡神の加護によって国家の鎮護を祈念する真言の寺」という意味であり、この寺が「密教寺院」であることを指しています。
楼門近くの楓、9月下旬で既に一部紅葉が始まっていました。d(*゚ー゚*)
境内全体が紅葉し、見ごろを迎えるのは毎年10月下旬ごろです。
2.神護寺の見どころ
バス停から神護寺に向かう途中にある朱塗りの「高雄橋」です。
紅葉の時期はライトアップされますよ。(○´艸`)
神護寺の参道入口です。ここから楼門まで300メートルほど階段と坂道を登ります・・・!
結構きつい坂道と階段が続くので、動きやすい服装で行った方が良いですよ。d(*゚ー゚*)
坂道を登り終えると楼門が見えてきます。この門は1623年に建てられました。
門の右側には「持国天」、左側には「増長天」が据えられています。どちらも仏教における四天王の一尊です。
こちらは書院です。この奥に茶室などもあるそうです。(非公開です。)
書院手前のお庭には鬼瓦が沢山飾られています。鬼瓦には邪気を祓う効果がある、とされています。
屋根ではなくお庭に鬼瓦が置かれているのは珍しいですね。
こちらは宝蔵です。17点の国宝をはじめ、お寺の宝物が所蔵されています。
(この宝物は毎年5月に虫払いと称して一般公開されます。)
このお寺には「神護寺三像」と呼ばれている有名な肖像画が所蔵されています。
一番有名なのがこの「絹本著色伝源頼朝像」ですね。
日本の歴史の教科書に必ず載っているあの源頼朝です。(○´艸`)
引用(citation):https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E8%AD%B7%E5%AF%BA%E4%B8%89%E5%83%8F
こちらは「和気公霊廟」です。
神護寺の開祖である和気清麻呂公の霊を祀っています。
ここにはかつて和気清麻呂公を祀った護王神社がありました。
(護王神社は1886年に京都御所の近くに移築されました。)
こちらは鐘楼です。1623年に再建された建物です。
鐘楼の中には「三絶の鐘(さんぜつのかね)」と呼ばれている梵鐘があります。
この梵鐘は875年に作られた鐘で、「日本三名鐘」の一つで国宝に指定されています。
しかし・・・、残念ながら現在は一般公開されていません。(保存状態がかなり悪いそうです。)
こちらは明王堂(みょうおうどう)です。不動明王像が祀られています。
こちらは毘沙門堂(びしゃもんどう)です。1623年に建てられました。
この建物には、平安時代に作られた国の重要文化財である毘沙門天立像が祀られています。
こちらは「大師堂(だいしどう)」です。桃山時代に再建された国の重要文化財です。
この建物は、空海の住居であった「納涼房(のうりょうぼう)」と呼ばれていた建物を再建したものです。
国の重要文化財である板彫弘法大師像が祀られています。
こちらは「五大堂(ごだいどう)」です。1623年に建てられました。
金堂へ続く階段は両端にびっしりと楓の葉が茂っており、紅葉の有名な写真撮影スポットです。
こちらが「金堂(こんどう)」です。1934年に建てられた本瓦葺きの本格的な密教仏堂です。
お寺の本尊である国宝の薬師如来立像などが安置されています。
金堂の内部は写真撮影禁止です。
こちらは多宝塔です。金堂と同じ年の1934年に建てられた比較的新しい建物です。
国宝の五大虚空蔵菩薩像(ごだいこくうぞうぼさつぞう)を安置しています。
金堂から横道に入ると「閼伽井(あかい)」と呼ばれている井戸があります。
空海が密教の儀式に使うために掘ったとされる井戸です。
さらに進むと能村登四郎が詠んだ句の石碑があります。
「初紅葉せる羞ひを杉囲み」
やはりここは昔から京都で一番早く紅葉を楽しめる場所だったんですね。
地蔵院は神護寺の塔頭寺院の一つです。1900年に再建されています。
境内の奥まで来ると、とても侘しい雰囲気が漂っています。(*´・ェ・`*)
3.日本伝統の遊びの一つ:「かわらけ投げ」
神護寺の境内の一番奥には「かわらけ投げ=かわら投げ」が出来る場所があります。
かわらけ投げとは、厄よけなどの願いを掛けて、高い場所から素焼きや日干しの土器の酒杯や皿を投げる遊びのこと です。
そして、かわら投げはこの神護寺が発祥の地とされています!
かわらけ投げに使う「かわらけ」は、売店で購入します。100円/2枚です。
ここが、かわらけ投げ会場です。(○´艸`)
ここから先ほど購入した「かわらけ」を思いっきりぶん投げるだけで厄を祓うことができます!
柵の外には錦雲渓(きんうんけい)という渓谷が広がっています。
下を見下ろすとちょっと怖いくらいの断崖絶壁です。(*´・ェ・`*)
「かわらけ投げ」には良く投げる先に的や輪があり、それに当てたりくぐらせたりするとご利益がある!というものが多いです。
だがしかし!ここの「かわらけ投げ」はそんな面倒な的などはありません!
ただ思いっきり投げるだけ!シンプルイズベストです。d(*゚ー゚*)
4.神護寺の御朱印
こちらの御朱印の墨書きはご本尊である「薬師如来(やくしにょらい)」です。
5.神護寺の行き方&周辺MAP
神護寺の近辺には電車の駅はありません。
バスかタクシーを利用して行く事になります。
一番簡単な行き方は「京都駅」からJRバスで行く方法です。
最寄のバス停は「山城高雄バス停」です。
■京都駅まで
乗換え案内(電車)
■京都駅から高山寺へ(JRバス)
乗換え案内(バス)
[行き]
京都駅バスターミナル「JR3」乗り場 JRバス 高雄京北線 栂ノ尾・周山行き
乗車「京都駅」→下車「山城高雄バス停」 運賃:520円
[帰り]
山城高雄バス停 JRバス 高雄京北線 京都駅行き
乗車「山城高雄バス停」→下車「京都駅」 運賃:520円
いかがでしたか?
神護寺は近くにある高山寺(世界遺産)、西明寺と合わせて「三尾(さんび)の名刹」と呼ばれている由緒あるお寺です。
是非訪れてみてください。
それでは楽しい旅を!( *´艸`)
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