龍源院(りょうげんいん)は京都市北区にある、臨済宗大徳寺派の寺院です。

大本山である大徳寺(だいとくじ)は京都でも有数の規模と大きさを誇る禅寺であり、24の塔頭(たっちゅう)があります。

その中で常時拝観可能な塔頭寺院は「龍源院」「大仙院」「高桐院」「瑞峯院」の4箇所。

今回はそんな塔頭の1つである龍源院に行って来ました。

境内には一面に苔が配されており、その美しさから「洛北の苔寺」とも呼ばれています。

「美しい苔の大海原を見たければ龍源院へ。」

今回はそんな龍源院を訪れてみました。


龍源院の歴史

では、まずはじめに龍源院の歴史と覚えておきたいポイントを一緒に見て行きましょう!


この龍源院は、豊後国(現在の大分県)の当主であった大友義長(おおともよしなが)らによって1502年に創建されました。

この大友義長は、キリシタン大名として有名なあの大友宗麟(おおともそうりん)の祖父に当たる人物です。


このお寺で覚えたいキーワードは「大徳寺の派閥」

この龍源院は、「南派」と呼ばれる派閥の中心寺院です。

大徳寺はとても大きなお寺なので、その配下の塔頭寺院は幾つかの派閥に別れて発展してきたんですね。

具体的に言うと、「真珠派」「龍泉派」「龍源派」「大仙派」という4つの派閥があります。

あれっ?龍源院が属する「南派」はどこ行った?


この龍源院を中心とする「南派」は、そもそもこのお寺の名前である「龍源派」と呼ばれているんです。

しかし、他にも「龍泉派」といった名前があって紛らわしい!

ということで、この龍源院が大徳寺境内の南側にあるため、分かりやすく「南派」と呼ばれるようになりました。

南があれば北もあるということで、北側の派閥である「大仙派」は「北派」と呼ばれています。


派閥を分けている理由は、お寺の馴れ合いを防ぎお互いに切磋琢磨して修行をするためなんだとか。

ちなみに、大徳寺の4つの派閥をまとめるとこんな感じです。

派閥 本庵 開基
真珠派 真珠庵 一休宗純(いっきゅうそうじゅん)
龍泉派 龍泉庵 陽峰宗(ようほうそうじょう)
龍源派(南派) 龍源院 東渓宗牧(とうけいそうぼく)
大仙派(北派) 大仙院 古嶽宗亘(こがくそうこう)

この派閥の組み合わせ、過去の京都検定3級の問題で出たこともあるんですよ。

「そんなわけで、京都検定を受ける方はこのくらいの知識は軽く覚えておきましょう!」

おしまい。

龍源院について

お寺の詳細

住所:〒603-8231 京都府京都市北区紫野大徳寺82-1
連絡先:075-492-0068
創建:1502年
開基:大友義長 ら複数
宗派:臨済宗大徳寺派
ご本尊:釈迦如来

拝観時間

9:00~16:20

拝観料

大人 350円
高校生 250円
中学生以下 200円

その他注意点

・写真/動画撮影可能な場所や一脚/三脚の利用可否は、必ず係員に確認しましょう。

・神社やお寺の正式な参拝方法は以下の記事を参考にしてくださいね。


では次に、龍源院の見どころを訪問時の写真を参考に振り返ってみたいと思います!


龍源院の見どころ

龍源院の地図

*のついている見どころは有料エリアです。

表門(重要文化財)

こちらが重要文化財の表門(おもてもん)です。

門の構造は切妻造・桧皮葺の四脚門で、方丈や唐門と同年代の1502年頃の建立と言われています。

書院/庫裏*

こちらが書院(しょいん)及び庫裏(くり)です。

右側の大きな建物が庫裏、左側が書院となります。


書院には、狩野探幽(かのうたんゆう)筆の達磨像や、1583年に製造された日本最古の火縄銃などの貴重な文化財が展示されています!

唐門(重要文化財)*

写真奥の木に隠れている建造物が重要文化財に指定されている唐門(からもん)です。

1502年頃の建立と言われています。

方丈(重要文化財)*

こちらが重要文化財の方丈(ほうじょう)です。

1502年頃の建立で、室町時代の禅宗的方丈建築の中では最古のものと言われています。



室中(しっちゅう)と呼ばれるお部屋には、龍と波の襖絵が描かれています。

禅宗において天空を駆ける「龍」は仏法の守護神であり、降雨の神として火災から建造物を守護する象徴なんですね。

そのため、禅宗のお寺の建造物の天井や襖にはこの「龍」が描かれていることが多いんです。ウj


龍と波の襖絵が置かれている室中(しっちゅう)の解説文です。


こちらは松の襖絵が描かれている、礼の間(れいのま)です。


こちらは礼の間(れいのま)の解説文です。


こちらは簡素な岩山の風景が描かれている、檀那の間(だんなのま)です。


こちらは檀那の間(だんなのま)の解説文です。

方丈前庭「一枝坦」*

こちらが方丈前庭(ほうじょうまえにわ)です。

お寺の開祖である東溪宗牧(とうけいそうぼく)が悟りを開いた際の室号が「霊山一枝之軒(りょうぜんいっしのけん)」だったことから、一枝坦(いっしだん)と呼ばれています。


手前が亀島、左奥に蓬莱山、右奥に鶴島を配し、蓬莱思想を表現したお手本のような配置ですね!


こちらは方丈前庭(ほうじょうまえにわ)の解説文です。

竜吟庭*

こちらが方丈の北側に位置する竜吟庭(りょうぎんてい)です。


室町時代きっての絵師であった相阿弥(そうあみによる作庭と言われています。

一面の大海原を、青々とした苔で表現している枯山水ですね!

「洛北の苔寺」という名前は伊達ではありません。


 

こちらが龍吟庭(りょうぎんてい)の解説文です。

滹沱底*

こちらが滹沱底(こだてい)、中国にある滹沱河(こだがわ)の流れを再現したとされる庭園です。


お庭の左右に、豊臣秀吉がこの地に建てた聚楽第(じゅらくだい)の基礎石が配されているので、「阿吽(あうん)の石庭」とも呼ばれています。


こちらが滹沱底(こだてい)の解説文です。

東滴壺*

こちらが方丈と庫裏の中庭に配された、東滴壺(とうてきこ)という小さな石庭。

なんでもこちら、「日本最小の石庭」なんだとか!


こちらが東滴壺(とうてきこ)の解説文です。

日本最小の石庭ですが、表現している内容はとっても雄大ですね!

開祖堂/前庭*

こちらが開祖堂(かいそどう)及びその前庭です。

室町時代の建築様式を取り入れ、昭和時代に建立された比較的新しい建物です。


これで龍源院の境内の見どころを全て見て回りました!

感想としては、やはり苔の裏庭をはじめとした小さいながらも秀逸なデザインの日本庭園がとても楽しめるお寺さまだと思いました!

ぜひ訪れてみてくださいね!

龍源院の写真

龍源院:Ryogen-in (20161007)


龍源院の御朱印

龍源院の御朱印は、寺名の別名である大圓殿(だいえんでん)です。

開祖である東渓宗牧の禅名である「仏恵大圓国師」「お寺(殿)」という意味だと思われます。

龍源院への行き方/アクセス方法

龍源院の地図

龍源院は大徳寺の境内にあります。

最寄り駅は京都市営地下鉄烏丸線 北大路駅です。

京都駅からバスで行くことも出来ます。


大阪駅からのルート例(電車)

乗換え案内サイト

①JR京都線で「大阪駅」から「京都駅」へ行き、京都市営地下鉄烏丸線に乗り換え。

②京都市営地下鉄烏丸線で「京都駅」から「北大路駅」へ。


なんば駅からのルート例(電車)

乗換え案内サイト

①大阪メトロ御堂筋線で「なんば駅」から「梅田駅」へ行き、JR京都線に乗り換え。

②JR京都線で「大阪駅」から「京都駅」へ行き、京都市営地下鉄烏丸線に乗り換え。

③京都市営地下鉄烏丸線で「京都駅」から「北大路駅」へ。


京都駅からのルート例(電車)

乗換え案内サイト

①京都市営地下鉄烏丸線で「京都駅」から「北大路駅」へ。


北大路駅からの徒歩ルート例

徒歩約25分(約1.3km)です。


北大路駅からバスで行く場合

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バス乗換え案内

「北大路バスターミナル乗り場G」から京都市バス「204/206系統」に乗車、「大徳寺前」で下車。

バス会社:京都市バス
行先・系統:204系統[金閣寺・円町行き]
乗車バス停:北大路バスターミナル[乗り場G]
降車バス停:大徳寺前
運賃:230円
所要時間:約5分

バス会社:京都市バス
行先・系統:206系統[京都駅行き]
乗車バス停:北大路バスターミナル[乗り場G]
降車バス停:大徳寺前
運賃:230円
所要時間:約5分


京都駅からバスで行く場合

バス乗換え案内

「京都駅前乗り場A3」から京都市バス「206系統」に乗車、「大徳寺前」で下車。

バス会社:京都市バス
行先・系統:206系統[大徳寺・北大路バスターミナル行き]
乗車バス停:京都駅前[乗り場A3]
降車バス停:大徳寺前
運賃:230円
所要時間:約35分


タクシーで行く場合

京都駅から:約3,300 (20)

祇園四条駅から:約3,000円(20分)

・タクシー運転手に行き先を告げたい場合

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・タクシーを呼びたい場合

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[タクシー配車連絡先: 京都駅周辺]


龍源院周辺のホテル検索/予約

日時を選択してクリックすれば、周辺ホテルの「最安値プラン」を自動的に検索します。


いかがでしたか?

それでは楽しい旅を!