梅宮大社(うめのみやたいしゃ)は、京都市右京区にある神社です。

その名の通り梅の名所として有名なこの神社の境内では、初春になると梅の香りが充満します!

名門氏族である「源平藤橘(げんぺいとうきつ)」の一つ、「橘氏(たちばなうじ)」の氏神としても知られます。

そんなこの神社の見どころは、「境内でのんびり暮らす猫たち」!

かの有名な動物写真家・岩合光昭(いわごうみつあき)さんも訪ねられたんだとか!

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今回は、そんな梅宮神社を訪ねてみました。


梅宮大社の歴史

では、まずはじめに神社の歴史を一緒に見て行きましょう!


神社の正式な創建時期は不明ですが、一説によると奈良時代には既にあったとも言われています。

何と1300年以上もの歴史を持つ可能性がある神社なんですね!

元々は京都南部の山奥にありましたが、平安時代に嵯峨天皇の皇后であった橘嘉智子(たちばなのかちこ)によって現在の地に移されました。

さらには、時の朝廷から特別視された神社である二十二社(にじゅうにしゃ)の一つにも選ばれたすごい神社なんです。

そんな梅宮大社を訪れる際に、ぜひ知っておきたい言葉があります。

それが、「大山祇神(オオヤマツミ)」「天甜酒(あまのたむざけ)」


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大山祇神(オオヤマツミ)はこの梅宮大社の主祭神。

言わずと知れた日本の創造神・伊邪那岐命(イザナキ)伊邪那美命(イザナミ)が、神産みの際にもうけた神様のお一人です。

「大いなる山の神=大山祇神」という名前の通り、山や自然に係わりが深い神様で、「酒解神(さけとけのかみ)」というお酒の神様としての顔も持っています。

「ん?山の神様がなぜお酒の神様でもあるのか?」

そこには、なかなか面白いエピソードがあるんです。


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それはそれは大昔、日本神話の時代のこと。

大山祇神には、木花咲耶姫(コノハナノサクヤビメ)というとても可愛らしい娘がおりました。

その可愛がり方は、まさに「娘にぞっこん!目に入れても痛くない!むしろ入れたい!」ほどだったと言います。

そんなべた惚れの娘が、とうとうお嫁に行くことになりました。

嫁ぎ先は、天孫降臨(てんそんこうりん)で有名な瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)さん。

このニニギさん、素晴らしい神様だったんですが、その反面女性にだらしないチャラ男な神様としても有名でした。

それが証拠に、実はニニギさんの元には木花咲耶姫(コノハナノサクヤビメ)の姉に当たる長姫(イワナガヒメ)も一緒にお嫁に行ったんですが、容姿が気に入らないということで送り返してしまったんです。

ここら辺のお話は、貴船神社の記事に書いたので良ければ見てみてください。


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話を戻します。

ニニギ「パパさん、イワちゃんは俺のタイプじゃないからいらねっす!」

ニニギ「超可愛いサクヤちゃんだけで十分っす!」

大山祇神「娘を返品やと。何を考えとるんやこいつは・・・。」

大山祇神「よっしゃ!ならサクヤとの結婚も無しや!」

しかし、んなお父さんにニニギの追い打ちがかかります。

ニニギ「無理っすー。もうサクヤちゃんとの間に子供できちゃったっす。」

大山祇神「手が早すぎんだろぉぉぉ!」

サクヤ「パパ!二人の幸せを祝ってちょうだい!」

大山祇神「ぐ・ぬ・ぬ。娘に言われたらしゃーないわ。せめて美味い酒を造って盛大に祝うかの。」


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こうして作られた祝い酒が、天甜酒(あまのたむざけ)

現在の「甘酒(あまざけ)」は、このあまのたむざけがその起源とも言われています。

これにより、大山祇神はその後お酒の神様である「酒解神(さけとけのかみ)」とも呼ばれるようになりましたとさ。

イワナガヒメ「私の扱い、ひどくない・・・?」

おしまい。

梅宮大社について

Webサイト

詳細

住所:〒615-0921 京都府京都市右京区梅津フケノ川町30
連絡先:075-861-2730
創建:不明(奈良時代)
創始者:橘嘉智子(たちばなのかちこ)
主祭神:大山祇神(オオヤマツミ)

参拝時間

9:00~17:00

拝観料

大人 子供
境内 無料
神苑(庭園) 550円 350円

その他注意点

・写真/動画撮影可能な場所や一脚/三脚の利用可否は、必ず係員に確認しましょう。

・むやみに猫を追い回したりするのはやめましょう。

・神社やお寺の正式な参拝方法は以下の記事を参考にしてください。


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では次に、梅宮大社の見どころを詳しく見て行きましょう!


梅宮大社の見どころ

*のついている見どころは有料エリアです。

大鳥居

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楼門

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江戸時代の1828年に再建された楼門(ろうもん)は、京都府指定登録文化財に登録されています。

お酒の神様を祀る神社らしく、上部には奉納された酒樽が沢山並べられていますね。

拝殿

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こちらが江戸時代の1828年に再建された、京都府指定登録文化財の拝殿(はいでん)です。

本殿

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こちらが江戸時代の1700年に再建された、京都府指定登録文化財の本殿(ほんでん)です。

東門

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こちらが江戸時代1824年に再建された、東門(ひがしもん)です。神苑への入口です。

神苑*

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こちらが神苑(しんえん)と呼ばれる池泉回遊式の庭園です。

神苑への入場は有料です。


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神苑には沢山の梅の木が植えられており、京都の梅の名所としても知られています。

池中亭*

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池の中島には、江戸時代1851年に再建された茶室の池中亭(ちちゅうてい)があります。

ここにある茶室は、芦のまろ屋(あしのまろや)とも呼ばれ、百人一首にも詠まれています。


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「夕(ゆふ)されば 門田(かどた)の稲葉(いなば) おとづれて 芦(あし)のまろやに 秋風ぞ吹く」

百人一首の71番、源経信(みなもとのつねのぶ)によって詠まれた歌ですね。

手水舎

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こちらが手水舎(ちょうずしゃ)です。こちらにも奉納された沢山の酒樽がありますね。

稲荷社

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こちらが稲荷社(いなりしゃ)、梅宮大社の末社の一つです。

西梅津神明社

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こちらが西梅津神明社(にしうめつしんみょうしゃ)、梅宮大社の末社の一つです。


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日本の総氏神である天照大御神(あまてらすおおみかみ)が祀られています。

梅宮大社の猫


梅宮大社の梅

梅宮大社の動画


梅宮大社の御朱印

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梅宮大社の御朱印には、橘氏の氏神の証として橘の朱印が押されています。

御朱印は、受付で頂くことができます。(300円)

梅宮大社への行き方/アクセス方法

梅宮大社の最寄り駅は、阪急嵐山線 松尾大社駅です。

京都駅、阪急河原町駅、嵐山駅からバスで行くことも出来ます。


梅田(大阪)駅からのルート例(電車)

乗換え案内(電車)

①阪急京都線で「梅田駅」から「桂駅」へ行き、阪急嵐山線に乗り換え。

②阪急嵐山線で「桂駅」から「松尾大社駅」へ。


なんば駅からのルート例(電車)

乗換え案内(電車)

①大阪メトロ御堂筋線で「なんば駅」から「梅田駅」へ行き、阪急京都線に乗り換え。

②阪急京都線で「梅田駅」から「桂駅」へ行き、阪急嵐山線に乗り換え。

③阪急嵐山線で「桂駅」から「松尾大社駅」へ。


京都駅からのルート例(電車)

乗換え案内(電車)

①京都市営地下鉄烏丸線で「京都駅」から「四条駅」へ行き、阪急京都線に乗り換え。

②阪急京都線で「烏丸駅」から「桂駅」へ行き、阪急嵐山線に乗り換え。

③阪急嵐山線で「桂駅」から「松尾大社駅」へ。


「松尾大社駅」からの徒歩ルート例

徒歩約15分(800 m)です。


京都駅からバスで行く場合

乗換え案内(バス)

「京都駅前バス停D3乗り場」から京都市バス「28系統」に乗車、「梅宮大社前」で下車。

バス会社:京都市バス
行先・系統:28系統[嵐山・大覚寺行き]
乗車バス停:京都駅前[乗り場D3]
降車バス停:梅宮大社前
運賃:230円
所要時間:約33分

[時刻表]28系統[嵐山・大覚寺行き]


阪急河原町駅からバスで行く場合

乗換え案内(バス)

「四条河原町バス停D西行き乗り場」から京都市バス「3系統」に乗車、「梅宮大社前」で下車。

バス会社:京都市バス
行先・系統:3系統[京都外大・松尾橋行き]
乗車バス停:四条河原町駅[乗り場D 西行き]
降車バス停:梅宮大社前
運賃:230円
所要時間:約31分

[時刻表]3系統[京都外大・松尾橋行き]


嵐山駅からバスで行く場合(平日)

乗換え案内(バス)

「嵐山天龍寺前」から京都市バス「28系統」に乗車、「梅宮大社前」で下車。

バス会社:京都市バス
行先・系統:28系統[四条大宮・西本願寺・京都駅行き]
乗車バス停:嵐山天龍寺前
降車バス停:梅宮大社前
運賃:230円
所要時間:約12分

[時刻表]28系統[四条大宮・西本願寺・京都駅行き]


嵐山駅からバスで行く場合(土・日・祝)

乗換え案内(バス)

「嵐山」から京都市バス「28系統」に乗車、「梅宮大社前」で下車。

バス会社:京都市バス
行先・系統:28系統[四条大宮・西本願寺・京都駅行き]
乗車バス停:嵐山
降車バス停:梅宮大社前
運賃:230円
所要時間:約12分

[時刻表]28系統[四条大宮・西本願寺・京都駅行き]


タクシーで行く場合

京都駅から:約3,000円(20分)
京阪 祇園四条駅から:約3,000円(20分)
嵐山駅から:約1,100円(10分)

・タクシー運転手に行き先を告げたい場合
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・タクシーを呼びたい場合
taxi-call

[タクシー配車連絡先: 京都駅周辺]


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いかがでしたか?

それでは楽しい旅を!