広隆寺(こうりゅうじ)は、京都市右京区にある真言宗の寺院です。

秦の始皇帝の末裔とされている氏族、秦(はた)氏の氏寺であるこのお寺の創建は603年。

日本で初めての女帝として有名な、推古天皇(すいこてんのう)の時代です。

平安京(へいあんきょう)が出来るのが794年なので、その200年近く前からこの京都の地にあるお寺です。

ということで、この広隆寺は「京都最古の歴史を持つお寺」の一つとして有名です。

また、かの有名な聖徳太子が建立に関わったとされ、聖徳太子建立七大寺の一つにも数えられています。

お寺の見どころは、何と言っても日本の国宝第一号である「弥勒菩薩半跏思惟像」

この像の持つ優しい微笑みは、東洋のモナリザとも称されるほどです。

「誰もが一度は教科書で見たことがある弥勒菩薩を実際に見たければ広隆寺へ!」

今回はそんな広隆寺を訪れてみました。


広隆寺の歴史

では、まずはじめに広隆寺のお寺の歴史を一緒に見て行きましょう!


広隆寺の起こりは603年(推古天皇十一年)、1400年以上の歴史を持つ京都最古の寺院です。

氏族であった秦氏(はたうじ)が、聖徳太子から下賜された仏像を祀るために建立されました。

この仏像が、国宝第一号に指定されたあの弥勒菩薩像と言われているんですね。(諸説あり。)


創建当初は今の場所より北東、現在の北野天満宮がある場所に建てられていたそうです。

その後、平安京(へいあんきょう)に都が遷都されたタイミングでこの太秦の地に移転されました。


お寺は818年と1150年の2度大火に見舞われているため、残念ながら創建当時の建物は残っていません。

しかし、現存する講堂(こうどう)は大火後の1165年に再建された当時の遺構を残す、現存する京都最古の建物の一つと言われています。


ちなみに、広隆寺は太秦(うずまさ)という地区にあります。

この地名は、秦氏(はたうじ)がこの地の名産品であった「絹糸をうず高く積んだ地」であったことに由来してるんだとか。

この秦氏は、京都の礎となった数々の寺社仏閣を作ったことでも有名です。

あの伏見稲荷大社梅宮大社、松尾大社なども秦氏によって創建されたと言われているんですよ!

「秦氏」はあまり耳慣れない名前ですが、実はすごい家柄だったんですね!

聖徳太子建立七大寺について

この日本には、聖徳太子(しょうとくたいし)が建立に深く関わったとされるお寺が七つあります。

これらを聖徳太子建立七大寺と言い、この広隆寺もそのうちの一つ。

ちなみに七大寺の内訳は以下の通りです。

聖徳太子が生きた飛鳥時代の日本の中心は奈良だったので、見事に奈良のお寺ばっかりですね。

そんな中、京都からはこの広隆寺が唯一選ばれています。

この事実だけでも、広隆寺が京都で最古の歴史を持つ寺院の一つなんだと実感できますね。


広隆寺について

お寺の詳細

住所:〒616-8162 京都市右京区太秦蜂岡町32
連絡先:075-861-1461
創建:603年(諸説あり)
開基:秦 河勝(はたのかわかつ)
宗派:真言宗(しんごんしゅう)
ご本尊:聖徳太子(しょうとくたいし)

新霊宝殿の開館時間

9:00~17:00(季節により変動あり)

新霊宝殿の拝観料

大人 800円
高校生 500円
中学生以下 400円

その他注意点

・写真/動画撮影可能な場所や一脚/三脚の利用可否は、必ず係員に確認しましょう。

・神社やお寺の正式な参拝方法は以下の記事を参考にしてくださいね。


では次に、広隆寺の見どころを訪問時の写真を参考に振り返ってみたいと思います!

広隆寺の見どころ

広隆寺の地図

*のついている見どころは有料エリアです。

楼門

境内の入り口に鎮座する大きな楼門(ろうもん)は、1702年の建立です。


楼門は、阿吽の仁王像(におうぞう)に守られています。

上宮王院太子殿

上宮王院太子殿(じょうぐうおういん たいしでん)は、広隆寺の本堂に相当します。

1730年に再建された建物です。


入母屋造り(いりおもやづくり)の重厚な建物で、内部にはご本尊の聖徳太子が祀られています。

講堂【重要文化財】

1165年に再建された講堂(こうどう)は、平安時代の遺構を残す京都最古の建造物と言われ重要文化財に指定されています。

創建当時は朱に塗られていたため、赤堂(あかどう)とも呼ばれていたんだとか。


阿弥陀如来坐像(国宝)や地蔵菩薩坐像(重要文化財)、虚空蔵菩薩坐像(重要文化財)が祀られています。

但し、内部に入ることは出来ません。

新霊宝殿*

境内の北方にある新霊宝殿(しんれいほうでん)には、広隆寺が誇る多数の国宝・重要文化財が納められています。

建物内部や、建物の正面からの撮影は禁止とのことでした。


この新霊宝殿では、国宝第一号に指定された弥勒菩薩半跏思惟像をはじめ、数多くの貴重な仏像を間近で見ることが出来ました!

ここの凄いところは、展示物がガラスなどで区切られておらずそのまま拝めるんです。

入場料は少々お高めですが、見て損は無いので是非実際に行ってみて下さい。


新霊宝殿の前庭は苔が敷き詰められているので、梅雨や初夏の時期はとっても綺麗なんだと思います。

旧霊宝殿*

1982年に新霊宝殿が出来る前は、この旧霊宝殿(きゅうれいほうでん)に寺宝が納められていました。

現在は内部に入ることは出来ません。

薬師堂

お寺の境内左手にある薬師堂(やくしどう)には、薬師如来立像(重要文化財)が祀られています。

こちらの薬師如来は、吉祥天の面影を持つ「吉祥薬師」という珍しい位置づけの像です。

能楽堂

薬師堂の隣にある建物が、能楽堂(のうがくどう)です。

四方に板張りがされているため、舞台を伺い知ることは出来ませんでしたが、昔はここで能楽が奉納されていたんだと思われます。

地蔵堂

能楽堂の隣に位置する建物が地蔵堂(じぞうどう)です。

ここには弘法大師・空海(くうかい)が作ったとされる腹帯地蔵尊(はらおびじぞうそん)が祀られています。

腹帯地蔵とは、現世の私達の数々の危機を救ってくれる、いわゆる身代わり地蔵の一尊です。

太秦殿

本堂である上宮王院太子殿の右脇に太秦殿に佇む建物が太秦殿(うずまさでん)です。

このお寺の開基である、秦河勝(はたのかわかつ)が祀られています。

書院

お寺の境内西側には書院(しょいん)があります。

内部には持仏堂、書院奥には聖徳太子を祀る八角円堂の形をした桂宮院本堂(けいきゅういんほんどう)があります。

但し、こちらは残念ながら現在原則非公開になっています。

弁天社

この地には、かつて弁天池(べんてんいけ)と呼ばれる大きな池があったんだとか。

その名残が残る小さな池には、現在でも弁天様を祀る弁天社(べんてんしゃ)が備えられています。

大酒神社

大酒神社(おおさけじんじゃ)は広隆寺境内の東側、歩いて3分ほどの場所に位置する神社です。

元々はこの広隆寺を守護する護伽藍神(ごがらんじん)として境内にありましたが、明治維新後の神仏分離(しんぶつぶんり)により切り離されて現在の形になったんだとか。


神社の境内には、秦氏の始祖とされている秦の始皇帝が祀られています。


広隆寺の動画

広隆寺の境内

広隆寺の写真

Koryu-ji Temple [Ukyo Ward, Kyoto City] (広隆寺[京都市右京区])


広隆寺の御朱印

御朱印の墨書きは、国宝の「弥勒菩薩(みろくぼさつ)」。

御朱印は霊宝殿の受付で頂くことができます。

広隆寺への行き方/アクセス方法

広隆寺の地図

広隆寺の最寄り駅は、嵐電 太秦広隆寺駅です。

四条河原町、四条京阪からバスで行くことも出来ますが、電車で行くことをおススメします。


梅田/大阪駅からのルート例(電車)

乗換え案内サイト

①阪急京都線で「梅田駅」から「西院駅」へ行き、嵐電嵐山本線に乗り換え。

②嵐電嵐山本線で「西院駅」から「太秦広隆寺駅」へ。

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なんば駅からのルート例(電車)

乗換え案内サイト

①大阪メトロ御堂筋線で「なんば駅」から「梅田駅」へ行き、阪急京都線に乗り換え。

②阪急京都線で「梅田駅」から「西院駅」へ行き、嵐電嵐山本線に乗り換え。

③嵐電嵐山本線で「西院駅」から「太秦広隆寺駅」へ。

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京都駅からのルート例(電車)

乗換え案内サイト

①京都市営地下鉄烏丸線で「京都駅」から「烏丸御池駅」へ行き、京都市営地下鉄東西線に乗り換え。

②京都市営地下鉄東西線線で「烏丸御池駅」から「太秦天神川駅」へ行き、嵐電嵐山本線に乗り換え。

③嵐電嵐山本線で「嵐電天神川駅」から「太秦広隆寺駅」へ。

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太秦広隆寺駅からの徒歩ルート例

駅の目の前が目的地です。


河原町駅からバスで行く場合

乗換え案内(バス)

「四条河原町乗り場D」から京都市バス「11系統」に乗車、「太秦広隆寺前」で下車。

バス会社:京都市バス
行先・系統:11号系統 [嵐山・嵯峨・山越行き]
乗車バス停:四条河原町[乗り場D]
降車バス停:太秦広隆寺前
運賃:230円
所要時間:約33分


祇園四条駅からバスで行く場合

乗換え案内(バス)

「四条京阪前乗り場C」から京都市バス「11系統」に乗車、「太秦広隆寺前」で下車。

バス会社:京都市バス
行先・系統:11号系統 [嵐山・嵯峨・山越行き]
乗車バス停:四条京阪前[乗り場C]
降車バス停:太秦広隆寺前
運賃:230円
所要時間:約48分


タクシーで行く場合

京都駅から:約3,000 (約15)

嵐山駅から:約1,200円(約10分)

・タクシー運転手に行き先を告げたい場合

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・タクシーを呼びたい場合

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[タクシー配車連絡先: 京都駅周辺]


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いかがでしたか?

それでは楽しい旅を!