UCC六甲アイランド工場は、神戸市東灘区にある日本有数のコーヒーメーカー・UCC上島珈琲さんの工場です。

今や当たり前に自動販売機などで売られている「ミルク入り缶コーヒー」

このミルク入りの缶コーヒー、実はこのUCC上島珈琲さんが最初に開発した商品で、誰もが気軽に楽しめる味として日本にコーヒー文化が根付くきっかけの一つにもなったんです。

「そんなUCCさんが作るコーヒーの製造現場って、一体どうなっているんだろう?」

興味ありませんか?

そんな疑問に答えてくれる施設がこの「UCC六甲アイランド工場」、原料となる豆の輸入からインスタントコーヒーが出来るまで、その流れを存分に見ることが出来ます。

もちろん、コーヒーの飲み比べなんかも無料でできちゃいます!

今回は、そんなUCC六甲アイランド工場の工場見学で体験してきた一日を余すことなく振り返ってみたいと思います!


UCC六甲アイランド工場について

UCC六甲アイランド工場(UCC Rokko Island Factory)

詳細情報

住所:〒658-0033 兵庫県神戸市東灘区向洋町西2-4
電話:0120-156-587
見学実施日:水曜日・木曜日(年末年始や工場の都合日は開催されない場合があります。)
見学開始時間:10:00~、13:00~
入館料:無料
駐車場:あり(予約時に要申請)

Website


UCC六甲アイランド工場(UCC Rokko Island Factory)

このUCC六甲アイランド工場は、名前の通り神戸港に浮かぶ人工の島「六甲アイランド」にあります。

神戸港にはこの六甲アイランドの他に、「ポートアイランド」という神戸空港につながるもう一つの人工島がありますので、場所を間違えないようにしましょう!

最寄り駅は六甲ライナーのアイランド北口駅、駅からは900m(徒歩約20分)で十分歩いて行ける距離にあります。

もちろん見学者用の無料駐車場も完備されていましたので、自家用車で行ってもOKです。

(この場合は、予約時に車で行くことを申請しましょう。)


UCC六甲アイランド工場(UCC Rokko Island Factory)

このUCC六甲アイランド工場さんでは主に粉タイプのインスタントコーヒーを作られており、毎週火曜日と木曜日の10:00~、13:00~の時間帯で「コーヒー体験ツアー」を無料開催しています。

ちなみに缶コーヒーは「滋賀工場」で製造されており、こちらも工場見学可能です!


UCC六甲アイランド工場(UCC Rokko Island Factory)

では早速、工場敷地内の左手にある工場見学棟から中にお邪魔してみたいと思います!


UCC六甲アイランド工場(UCC Rokko Island Factory)

良く見ると入口の取っ手がコーヒー豆の形になってました!可愛らしい!

こんなちょっとした遊び心も、工場見学への期待感を膨らませてくれますね!


UCC六甲アイランド工場(UCC Rokko Island Factory)

入口のロビーにはウェルカムボード、コーヒーの木やコーヒー豆を入れる麻袋などが並べられています。

ディスプレイには、UCCのコーヒー製造への取り組みが学べる動画が流れていました!

では、左側の螺旋階段を登り2Fの待合スペースに向かいたいと思います。


UCC六甲アイランド工場(UCC Rokko Island Factory)

おぉ、2Fの待合室はさながらカフェのような空間!

カウンターはコーヒーの試飲スペースになっていますが、ツアー開始前はクローズされておりツアー後に試飲できました。

ツアー開始まで少し時間があるので、待合室をちょっと見て回ることにしましょう。


UCC六甲アイランド工場(UCC Rokko Island Factory)

待合スペースの壁面には、UCCさんの歴代の商品パッケージがずらり!

UCCさんの代名詞であるミルク入り缶コーヒーのパッケージは、基本デザインこそ変わりませんが色合いなどが時代によって微調整されているんですねー。

昔飲んだ覚えがある懐かしい缶コーヒーのパッケージなんかも!


UCC六甲アイランド工場(UCC Rokko Island Factory)

一番衝撃だったのはこれ。

まるで瓶入りのコーラのようですが、れっきとしたコーヒー。

缶コーヒーが開発される以前、コーヒーはこのように瓶入りで売られていたんだそうです。

そのため飲んだ後は瓶を返却しなければならず気軽に持ち運べなかったそうで、そこに目を付けたUCCの創業者さんが手軽に持ち運べるようにということで「缶コーヒー」を開発したんだとか。


UCC六甲アイランド工場(UCC Rokko Island Factory)

こちらは抽出し終わったコーヒー豆や、コーヒー豆が入っていた麻袋を使って生み出された商品たち。

どんなものでも、使いようによってはリサイクルされて素敵なものに生まれ変わるんですね!

コーヒー豆の搾りカスがタイルに生まれ変わっているとは知りませんでした。


UCC六甲アイランド工場(UCC Rokko Island Factory)

こちらの壁面には工場見学ではお馴染みの、会社の歩みに関するパネルが展示されていました。

ちなみにこの工場見学、私たちが訪れた際はガイド看板やパンフレットは日本語のみ。

音声ビデオには英語の字幕つきでしたので、海外の観光客の皆さんが訪れる場合は日本語が分かるガイドさんと一緒に行った方が良いと思います。(2017年1月の情報です。)


UCC六甲アイランド工場(UCC Rokko Island Factory)

そうこうしているうちに時間になりましたので、見学ツアーに向かいましょう!

UCC六甲アイランド工場の工場見学レポート

UCC六甲アイランド工場(UCC Rokko Island Factory)

今回私たちは「13:00」開始の工場見学に申し込みました。

全ての行程が終了したのは「14:30」だったので、全行程で約90分でした。

では、以下の工場見学の流れに沿って振り返ってみたいと思います!

ビデオ鑑賞/コーヒー豆比較

UCC六甲アイランド工場(UCC Rokko Island Factory)

まずはこのエステートシアタールームで、UCCの歴史や紹介の映像を視聴します。


UCC六甲アイランド工場(UCC Rokko Island Factory)

ちなみに、このお部屋のベンチは全て先ほど見た「コーヒーの搾りかすで出来たタイル」を材料に作られていました。

普通の木でできたベンチよりもよほどしっかりしていて、座り心地も良かったです。

コーヒーの香りは残念ながらしませんでしたが。(笑)


UCC六甲アイランド工場(UCC Rokko Island Factory)

流された映像は、英語の字幕付きでした!


UCC六甲アイランド工場(UCC Rokko Island Factory)

映像の視聴が終わると、次に各国のコーヒー豆を見比べるコーナーに移ります。

目利きのコーヒーマイスターになりきって、各生産国別のコーヒー豆にはどんな違いがあるかを見て行きます!


UCC六甲アイランド工場(UCC Rokko Island Factory)

色々な種類のコーヒーの生豆を見る機会ってそうそうないですよね。

産地によって色や形、大きさが全く違うことにちょっとびっくり!これら違いよっておのおのの豆に最適な焙煎方法を選択するんだそうです。

この時点では、まだまだほとんどコーヒーの香りはしませんでした。


UCC六甲アイランド工場(UCC Rokko Island Factory)

また、コーヒー豆を入れる麻袋のデザインも生産地ごとの特色が出ていて面白かったです。

ちなみに、高級コーヒー豆の代名詞であるジャマイカ産の「ブルーマウンテン」だけは麻袋ではなく木の樽につめて大事に送られてくるんだとか!

さすが最高級の豆は輸送の段階から違うんですね!高いのも納得です。(笑)

品質検査室見学

UCC六甲アイランド工場(UCC Rokko Island Factory)

お次は品質検査室に移動して、実際に商品として使うコーヒー豆の品質を検査する現場を見学します。

お部屋の中は写真撮影禁止だったので写真はありませんが、室内では「クラシフィカドール」と呼ばれるコーヒー鑑定士が、世界各国から輸入された豆のチェックを行っていました。

このクラシフィカドールという資格は、コーヒーの本場であるブラジルのコーヒー鑑定士学校に通わないと取得できないとっても難しい資格なんだとか。

ここではそんなコーヒー鑑定士さんが、豆の仕入れ方や品質検査の方法、コーヒーの味見の仕方などを丁寧にガイドしてくれました。

まさにコーヒーのプロが鑑定するその作業では外観の検査はもちろん、その風味や味に至るまで一つ一つ実際に抽出し、口に含んで検査されていました。

毎日あんな作業をしていると、コーヒーに飽きてしまわないんだろうか…?

そんな余計な心配をするほど真剣に鑑定・検査をされていました!

コーヒー飲み比べ

UCC六甲アイランド工場(UCC Rokko Island Factory)

さて、お次はお待ちかねのコーヒーの飲み比べです!

ここでは中炒り、中深炒り、深炒りの3パターンに焙煎された豆で抽出されたコーヒーを飲み比べて行きますよ!

先ほどコーヒー鑑定士さんから教わったコーヒーの味見の仕方を試す絶好の機会ですね!


UCC六甲アイランド工場(UCC Rokko Island Factory)

まずはそれぞれの炒り方で用意された豆で抽出したコーヒーをそのまま試飲してみます。

ごくごく。

んー、素人の私でも分かるくらい炒り方の違いだけでも全然味や香りが違うんですね!

「中炒り」には酸味、「中深炒り」には甘み、「深炒り」には苦味(コク)をより強く感じました。

私的には酸味より苦みが好きなので、深炒りが合っているんだなーと再確認。


UCC六甲アイランド工場(UCC Rokko Island Factory)

この飲み比べで面白いのはここから!

それぞれの炒り方で淹れたコーヒーを好きなようにブレンドし、自分好みの味を見つけることが出来るんです!

個人的には「中深炒り」多めと「深炒り」少な目のブレンドがとっても美味しかったです。

自分好みのコーヒーの味ってなかなか出会えないと思うので、この体験はとっても貴重でした。

今度から買うコーヒー豆の参考にしよう…。

焙煎室/包装ライン見学

UCC六甲アイランド工場(UCC Rokko Island Factory)

コーヒー飲み比べ体験の後は、UCCさんの商品が実際に作られている焙煎室や包装ラインの見学に移ります。

こちらも内部は写真撮影禁止でした。


UCC六甲アイランド工場(UCC Rokko Island Factory)

ということで、頂いたパンフレットからちょっと抜粋。

生産ラインではこのような最新の焙煎機が稼働していて、沢山の豆が一気に焙煎されていました。

ちなみにUCCさんは、「アロマフリージング製法」という焙煎した豆を急速冷却して香りを閉じ込める製法をこだわりとされているんだとか。

そんな技術のお陰で、お家でも挽きたてに近い香りのコーヒーが楽しめるんですね。

コーヒー試飲(スマイルカフェ)

UCC六甲アイランド工場(UCC Rokko Island Factory)

製造ラインを見学した後は入り口の待合スペースに戻り、淹れたてのコーヒーを試飲できました!

もう飲み比べで結構お腹がちゃぷちゃぷでしたが、やっぱり淹れたてのコーヒーは美味しいですねー。

売店/お土産

UCC六甲アイランド工場(UCC Rokko Island Factory)

待合スペースにはちょっとした売店も常設されており、工場で出来立てのドリップコーヒーや、マグネットなどの小物を購入することが出来ました!


UCC六甲アイランド工場(UCC Rokko Island Factory)

最後に2杯分のドリップコーヒーをお土産に頂くと、工場見学の行程は全て完了!

全行程とても楽しかったですが、特に焙煎方法の違うコーヒーを自分でブレンドして「自分好みのコーヒーの味を再確認」できたことがとっても嬉しかったです!

皆さんも是非行って見てくださいね!


UCC六甲アイランド工場の予約方法

UCC六甲アイランド工場の工場見学に参加するためには、「電話」か「インターネット」での事前予約が必要です。

予約の詳細

予約可能期間 当月を含む3か月先まで
予約締切 前日の16:00まで

予約電話番号

0120-156-587

インターネット予約

インターネット予約方法

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UCC六甲アイランド工場への行き方/アクセス方法

最寄り駅は六甲ライナー アイランド北口駅で、アイランド北口駅からは約900m(徒歩約20分)です。


大阪駅からアイランド北口駅へのルート例(電車)

乗換え案内サイト

①JR神戸線で「大阪駅」から「住吉駅」へ行き、六甲ライナーに乗り換え。

(新快速は「住吉駅」には止まりません。)

②六甲ライナーで「住吉駅」から「アイランド北口駅」へ。


大阪難波駅からアイランド北口駅へのルート例(電車)

乗換え案内サイト

①阪神なんば線で「大阪難波駅」から「魚崎駅」へ行き、六甲ライナーに乗り換え。

②六甲ライナーで「住吉駅」から「アイランド北口駅」へ。


京都駅からアイランド北口駅へのルート例(電車)

乗換え案内サイト

①JR京都線(神戸線直通)で「京都駅」から「住吉駅」へ行き、六甲ライナーに乗り換え。

(新快速は「住吉駅」には止まりません。)

②六甲ライナーで「住吉駅」から「アイランド北口駅」へ。


アイランド北口駅からの徒歩ルート例

徒歩約20分(900m)です。


タクシーで行く場合

住吉駅から:約2,200円(約12分)

魚崎駅から:約2,000円(約10分)

アイランド北口駅から:初乗り料金(約5分)

・タクシー運転手に行き先を告げたい場合

uccfactory-36

・タクシーを呼びたい場合

taxi-call

・タクシー配車連絡先(住吉駅・魚崎駅・アイランド北口駅周辺)


UCC六甲アイランド工場周辺のホテル検索/予約

日時を選択してクリックすれば、周辺ホテルの「最安値プラン」を自動的に検索します。


いかがでしたか?

それでは楽しい旅を!