上賀茂神社は下鴨神社と並び日本最古の神社の一つであり、賀茂氏の氏神を祀る神社として古来より信奉されてきました。
上賀茂神社に祀られている神様は”賀茂別雷神(かもわけいかづちのかみ)”という神様ですので、この神社の正式名称は”賀茂別雷神社”と言います。
(ちなみに近くにある下鴨神社には”別雷神”様の祖父である”賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)”様とお母様である”玉依媛命(たまよりひめのみこと)”様が祀られています。)
その歴史は古く、創建は678年であり1300年以上の歴史を持つ日本最古の神社の一つです。
また、上賀茂神社はミシュラングリーンガイド★及び「古都京都の文化財」の一つとして世界遺産にも登録されています。
↓下鴨神社について↓
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Contents:
1.世界遺産「古都京都の文化財」について
「古都京都の文化財」とは、京都にある17か所の寺社仏閣で構成されている日本が誇る世界遺産です!
↓「古都京都の文化財」の詳細はコチラ↓
上賀茂神社は「古都京都の文化財」の一つとして世界遺産に指定されています。
2.上賀茂神社と下鴨神社の違い
京都には”上賀茂神社(賀茂別雷神社)”と”下鴨神社(賀茂御祖神社)”という2つの名前が似ている世界遺産の神社があります。
この2つの神社は元々は賀茂氏の氏神を祀る”賀茂社”と言う1つの神社でした。
しかし、神社や氏子の持つ力が大きくなり過ぎたため、文武天皇の時代(西暦700年ごろ)に南北2つの神社に分割されてしまいました。
こうして賀茂社が南北に分割されたことで、北の神社を”上賀茂神社”、南の神社を”下鴨神社”と呼ぶようになり、今日に至ります。
現在、上賀茂神社には”賀茂別雷神(かもわけいかづちのかみ)”という神様が祀られており、下鴨神社にはその祖父である”賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)”様とお母様である”玉依媛命(たまよりひめのみこと)”様が祀られています。
この2つの神社はどちらかの方が格式が高い、といった序列のようなものは一切ありません。
また、神社の名前をよく見てみると・・・、
上賀茂神社
下鴨神社
神社によって使われている漢字が違うことが分かります。(○´艸`)
元々はどちらの神社も「鴨」の文字を使っていたそうですが、西暦726年ごろ、北の神社の方に縁起の良い言葉である「賀茂」という文字をあてて、2つの神社を区別したそうです。
ちなみに、京都の中心を流れている「かもがわ」。
この川の名前も賀茂川と鴨川の2つの表記があります。
実はこの川の名前も、神社の名前の表記につられて、上賀茂神社までの川を「賀茂川」、下鴨神社からの川を「鴨川」と表記するようになったそうです。
3.上賀茂神社について
賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)は、京都市北区にある神社。通称は上賀茂神社(かみがもじんじゃ)。式内社(名神大社)、山城国一宮、二十二社(上七社)の一社。旧社格は官幣大社で、現在は神社本庁の別表神社。
ユネスコの世界遺産に「古都京都の文化財」の1つとして登録されている。
賀茂御祖神社(下鴨神社)とともに古代氏族の賀茂氏の氏神を祀る神社であり、賀茂神社(賀茂社)と総称される。賀茂神社両社の祭事である賀茂祭(通称 葵祭)で有名である。また、社報「上賀茂」が年2回発行されている。
引用(citation):https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B3%80%E8%8C%82%E5%88%A5%E9%9B%B7%E7%A5%9E%E7%A4%BE
開門時間:5:00~17:00(本殿の参拝は10:00~16:00)
本殿の参拝料:500円
住所:〒603-8047 京都市北区上賀茂本山339
連絡先:075-781-0011
4.上賀茂神社の境内
参道の右手には樹齢150年を超える「斎王桜」と「御所桜」があります。
こちらの建物は外幣殿(御所殿)です。1628年に建てられた国の重要文化財です。
「二ノ鳥居」の手前にある神馬舎です。休日にはこの神社の神馬である白馬の「神山(こうやま)号」がつながれていることがあります。
この日は平日でしたので残念ながらお休みでした・・・。(*´・ェ・`*)
中央の建物は拝殿(細殿)です。1628年に建てられた国の重要文化財です。
拝殿の前には「立砂」と呼ばれている円錐形の砂の山が飾られています。
「立砂」は神様が光臨される場所、と言われています。(神様が最初に光臨された山を模しています。)
こちらの建物は楽舎です。1628年に立てられた国の重要文化財です。
(かつて神社に仕える供僧が利用していたとされる建物です。)
こちらは土舎(到着殿)です。1628年に立てられた国の重要文化財です。
神職が穢れを祓う際に使われる祓所です。
こちらは舞殿です。1863年に立てられた国の重要文化財です。
この神社を流れる御手洗川の上に立てられているため「橋殿」とも呼ばれています。
この神社の社の多くは「三間社流造(さんげんしゃながれづくり)」という独特の手法で作られています。
この手法で作られた社は下の写真のように片方の屋根がもう片方の屋根より長く張り出して作られているのが特徴です。
また、屋根は「檜皮葺(ひわだぶき)」と呼ばれる日本独自の伝統的な手法で作られており、屋根の下に沢山の檜の皮が敷き詰めてられています。
樟橋から眺める楼門。この楠橋は楠の化石で出来ており、この橋を渡ると長寿になると言われていることから別名を「長寿橋」と言います。
朱塗りの楼門です。1628年に立てられた国の重要文化財です。
楼門を抜けると中門と高倉殿があります。この中門の奥に本殿と権殿があります。
本殿と権殿の参拝は有料です。(入場料は通常時は500円です。今回訪問したときは特別公開の時期でしたので600円でした。)
本殿と権殿へは宮司によるお祓いを受けた後で入場することが出来ます。また、ここから先は写真撮影不可です。
国宝に指定されている本殿・権殿や、狩野派によって描かれた狛犬図、金銀の狛犬像などが拝見できますので是非実際に見に行ってみてください。
庁屋には上賀茂神社に受け継がれる数々の神宝が所蔵されています。
神社の境内には御手洗川(明神川)が流れており、夏季は水浴びをする家族連れで賑わいます。(○´艸`)
この川はその昔「ならの小川」とも呼ばれていて小倉百人一首でもその情景が詠まれています。
「風そよぐならの小川の夕ぐれはみそぎぞ夏のしるしなりける」(藤原家隆)
5.沢山の摂末社
上賀茂神社の境内には社殿の他に15もの摂末社があります。(神社の外の摂末社を含めると全部で24社あります。)
(一部非公開のものもあります。)
それぞれの摂社や末社には異なるご利益の神様が居られます。
叶えたいご利益がある神様のお社にお参りに行きましょう!!
「①片山御子神社」。縁結びの神様として有名です。絵馬がハートの形をしています。(○´艸`)
境内の奥にある門の中には身体を守る神様である「②神宮神社」と建築の神様である「⑬山尾神社」があります。
「⑥賀茂山口神社」。商売繁盛と子供の成長を見守ってくれる神様です。
神社の境内には「願い石」という石が置かれており、両手で触ると願いが叶うとされています。
「⑧須波神社」。心を静めてくれる癒しの神様です。(○´艸`)
「⑰梶田神社」。下の病(性病ですね。)を治してくれる神様です。
6.上賀茂神社の御朱印
7.上賀茂神社の行き方&周辺MAP
●世界遺産「古都京都の文化財」MAP
上賀茂神社の最寄り駅は「京都市営地下鉄 北山駅」です。
駅から徒歩約30分ですので、バスやタクシーの利用をおススメします。
■北山駅→上賀茂神社(バスの場合)*バス乗り場は地図を参照。
[行き]
北山駅前バス停 京都市バス4系統 「上賀茂神社前行き」
乗車「北山駅前」→下車「上賀茂神社前」
[帰り]
上賀茂神社前バス停 京都市バス4系統 「四条河原町・京都駅行き」
乗車「上賀茂神社前」→下車「北山駅前」
いかがでしたか?
是非一度足を運んで見て下さい!!
それでは楽しい旅を!( *´艸`)
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