下鴨神社は上賀茂神社と並び日本最古の神社の一つであり、賀茂氏の氏神を祀る神社として古来より信奉されてきました。
下鴨神社には上賀茂神社に祀られている”賀茂別雷神(かもわけいかづちのかみ)”の祖父である”賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)”様とお母様である”玉依媛命(たまよりひめのみこと)”様が祀られています。
そのためこの神社の正式名称は「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」と言います。
その歴史は古く、上賀茂神社と並ぶ日本最古の神社の一つです。
また、下鴨神社はミシュラングリーンガイド★及び「古都京都の文化財」の一つとして世界遺産にも登録されています。
↓上賀茂神社について↓
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Contents:
- 世界遺産「古都京都の文化財」について
- 上賀茂神社と下鴨神社の違い
- 下鴨神社について
- 下鴨神社の見どころ
- 下鴨神社を取り囲む原生林:「糺ノ森」
- 美人祈願の神社「河合神社」
- 下鴨神社の御朱印
- 下鴨神社の行き方&周辺MAP
1.世界遺産「古都京都の文化財」について
「古都京都の文化財」とは、京都にある17か所の寺社仏閣で構成されている日本が誇る世界遺産です!
↓「古都京都の文化財」の詳細はコチラ↓
下鴨神社は「古都京都の文化財」の一つとして世界遺産に指定されています。
2.上賀茂神社と下鴨神社の違い
京都には”上賀茂神社(賀茂別雷神社)”と”下鴨神社(賀茂御祖神社)”という2つの名前が似ている世界遺産の神社があります。
この2つの神社は元々は賀茂氏の氏神を祀る”賀茂社”と言う1つの神社でした。
しかし、神社や氏子の持つ力が大きくなり過ぎたため、文武天皇の時代(西暦700年ごろ)に南北2つの神社に分割されてしまいました。
こうして賀茂社が南北に分割されたことで、北の神社を”上賀茂神社”、南の神社を”下鴨神社”と呼ぶようになり、今日に至ります。
現在、上賀茂神社には”賀茂別雷神(かもわけいかづちのかみ)”という神様が祀られており、下鴨神社にはその祖父である”賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)”様とお母様である”玉依媛命(たまよりひめのみこと)”様が祀られています。
この2つの神社はどちらかの方が格式が高い、といった序列のようなものは一切ありません。
また、神社の名前をよく見てみると・・・、
上賀茂神社
下鴨神社
神社によって使われている漢字が違うことが分かります。(○´艸`)
元々はどちらの神社も「鴨」の文字を使っていたそうですが、西暦726年ごろ、北の神社の方に縁起の良い言葉である「賀茂」という文字をあてて、2つの神社を区別したそうです。
ちなみに、京都の中心を流れている「かもがわ」。
この川の名前も賀茂川と鴨川の2つの表記があります。
実はこの川の名前も、神社の名前の表記につられて、上賀茂神社までの川を「賀茂川」、下鴨神社からの川を「鴨川」と表記するようになったそうです。
3.下鴨神社について
賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)は、京都市左京区にある神社。通称は下鴨神社(しもがもじんじゃ)。式内社(名神大社)、山城国一宮、二十二社(上七社)の一社。旧社格は官幣大社で、現在は神社本庁の別表神社。
ユネスコの世界遺産に「古都京都の文化財」の1つとして登録されている。
賀茂別雷神社(上賀茂神社)とともに賀茂氏の氏神を祀る神社であり、両社は賀茂神社(賀茂社)と総称される。両社で催す賀茂祭(通称 葵祭)で有名。
本殿には、右に賀茂別雷命(上賀茂神社祭神)の母の玉依姫命、左に玉依姫命の父の賀茂建角身命を祀るため「賀茂御祖神社」と呼ばれる。八咫烏は賀茂建角身命の化身である。
境内に糺の森(ただすのもり)、御手洗川、みたらし池がある。
神社は2つの川の合流点から一直線に伸びた参道と、その正面に神殿、という直線的な配置になっている。
引用(citation):https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B3%80%E8%8C%82%E5%BE%A1%E7%A5%96%E7%A5%9E%E7%A4%BE
開門時間:5:30~18:00(夏時間),6:30~17:00(冬時間)
参拝料:無料(大炊殿の拝観は500円(大人),250円(子供))
住所:〒606-0807 京都府京都市左京区下鴨泉川町59
連絡先:075-781-0010
4.下鴨神社の見どころ
参道を進むと左手に「さざれ石」があります。「さざれ石」・・・、どこかで聞いたことがあるような??
そうです、この石は日本の国歌である「君が代」の一節に歌われているあの「さざれ石」です。
「君が代は 千代に八千代に さざれ石の いわおとなりて こけのむすまで」
さざれ石の先には末社である「相生社(あいおいのやしろ)」があります。
縁結びの神様である「産霊神(むすびのかみ)」を御祭神としています。
「相生」と言う言葉が「めでたい」という意味を持つようになったのはこの神社が由縁だとか。
相生社の横には「連理の賢木(れんりのさかき)」という縁結びのご神木があります。
このご神木は2本の木が1本に繋がっており、「京の七不思議」の一つとしても知られています。
良縁が欲しい人は相生社とご神木にお参りしましょう!d(*゚ー゚*)
皇族の紋である菊の御紋、「十六八重菊紋」が掲げられています。
西の回廊には「剣の間(けんのま)」があります。
ここは、毎年5月に行われる京都三大祭の一つである「賀茂祭(葵祭)」の際に、勅使が剣を解く場所です。
↓賀茂祭(葵祭)について↓
境内中央の建物が舞殿(まいどの)です。1628年に建てられた国の重要文化財です。
舞殿(まいどの)は、葵祭の際に天皇の勅使により、雅楽の一つである東游(あづまあそび)が奉納される場所です。
この建物の奥に本殿があります。
本殿は東西2つの建物に分かれており、どちらも国宝に指定されています。
東の本殿には「玉依媛命(たまよりひめのみこと)」、西側の本殿には「賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)」が祀られています。
本殿を含むこの建物の奥は写真撮影禁止です。
本殿前には「言社(ことしゃ)」と呼ばれている十二支を祀る守護社があります。
自分の生まれた干支に参ることでご利益を頂けます。
守護社に祀られている神様は全て大国主命(おおくにぬしのみこと)ですが、干支によってそれぞれ異なる名前が付けられています。
左側には「寅(とら)」「卯(うさぎ)」「辰(たつ)」「申(さる)」「酉(とり)」「戌(いぬ)」の守護社があります。
右側には「子(ねずみ)」「丑(うし)」「亥(いのしし)」の守護社があります。
こちらの建物は橋殿(はしどの)です。1628年に建てられた国の重要文化財です。
橋殿では、毎年9月に開催される「名月管絃祭」で舞楽が奉納されます。
橋殿の奥にある建物が細殿御所(ほそどのごしょ)です。1628年に建てられた国の重要文化財です。
その昔、天皇が来られた際に歌会や茶会が催された建物です。
細殿御所(ほそどのごしょ)の横にある解除所(げじょのところ)です。
解除所とは、葵祭などの重要な神事の前に穢れを祓うお祓いを行う場所です。
この場所の他にもう1箇所あります。常設の解除所がある神社は下鴨神社以外には無いそうです。
下鴨神社には境内に御手洗川という川が流れています。
(上賀茂神社にも同じ名前の川がありますが、違う水源の別の川です。)
この御手洗川の水源の井戸の上に建つのが「井上社(御手洗社)」です。
病気や怪我などの災難除けのご利益があります。
また、この井戸から湧き出る水の泡を模って作られた和菓子が「みたらし団子」であり、ここが「みたらし団子」の発祥の地!なんです。
こちらは境内の西側に建てられている神服殿(しんぷくでん)です。1628年に建てられた国の重要文化財です。
神様に献上する衣服である「御神服」を縫製する場所であったことからこの名前がついています。
近年では勅使が来られた際の着到殿になっています。
神服殿の横に植えられている「媛小松(ひめこまつ)」です。
雅楽の東遊(あずまあそび)の一節で歌われています。
「媛」という字は、御祭神である”玉依媛命(たまよりひめのみこと)”から来ています。
こちらの建物は供御所(くごしょ)です。国の重要文化財です。
ここは神前に供える神饌(しんせん)と呼ばれる供え物を調理する場所です。
摂社の1つである出雲井於神社(いづもいのへのじんじゃ)です。国の重要文化財です。
開運のご利益があります。
この社に植えた木々が全てヒイラギの木の葉っぱのように葉がぎざぎざになるという由縁から別名を「比良木社(ひらきしゃ)」とも言います。
本殿の西側には、摂社である「三井神社(みついじんじゃ)」があります。
御祭神は賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)、伊賀古夜媛命(いがこやひめ)、玉依媛命(たまよりひめのみこと)の三身(ミミ)です。
縁結び、安産、育児などのご利益があります。
末社である祓社(はらいのやしろ)です。旅行や交通安全のご利益があります。
5.下鴨神社を取り囲む原生林:「糺ノ森」
下鴨神社の近辺は「糺ノ森(ただすのもり)」と呼ばれている原生林で囲まれています。
糺の森(ただすのもり、糺ノ森とも表記)は、京都市左京区の賀茂御祖神社(下鴨神社)の境内にある社叢林である。
賀茂川と高野川の合流地点に発達した原生林で、およそ12万4千平方メートル(東京ドームの約3倍)の面積がある。森林の全域が1983年(昭和58年)に国の史跡[注釈 1]として指定を受け、保存されている。また、1994年(平成6年)には下鴨神社全域が世界遺産に登録されている。
引用(citation):https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B3%BA%E3%81%AE%E6%A3%AE
糺ノ森の馬場です。ここでは葵祭の前の儀である「流鏑馬神事」が執り行われます。
この森にある特に樹齢の高い樹木は神木として崇められています。
森の中にある「奈良殿神地(ならどののかみのにわ)」にある船島です。
昔はここで葵祭の前などにお祓いの神事が執り行われました。
12世紀後半のものと思われる祭祀の遺構です。
はるか昔から神聖な地として、様々な祭りごとが行われていたんですね。d(*゚ー゚*)
蛇足ですが、下鴨神社は関西におけるラグビーの発祥地でもあるそうです。
(1910年に、京都大学の前身である旧制第三高等学校に関西で最初のラグビーチームが創設され、選手はこの糺ノ森で練習をしたそうです。)
これは発祥を記念して置かれた「第一蹴の地」の石碑です。
6.美人祈願の神社「河合神社」
下鴨神社には沢山の摂末社がありますが、その筆頭の神社が「河合神社」です。
この河合神社は別名「女性守護 日本第一美麗神の神社」。
そう、この神社は「女性のための神社」なんです。(○´艸`)
そのご利益は「美容、安産、育児、縁結び!」
女性の悩みの全てを解決してくれる神様として近年大人気のパワースポットです。(○´艸`)
この神社の御祭神は下鴨神社でも祀られている”玉依媛命(たまよりひめのみこと)”です。
この”玉依媛命(たまよりひめのみこと)”は女性を守護する神様で、別名「日本第一美麗神」と呼ばれるほど「美しい神様」と言われています。
ここの神社は絵馬がとてもユニーク!
「鏡絵馬(かがみえま)」と呼ばれるこの絵馬は手鏡の形をしており、シンプルな顔が描かれています。
そしてその手形の顔に自分で化粧を施して、裏面に願いを書いて奉納します。そうすることで願いが叶うとか!
絵馬の化粧は備え付けのクレヨンや色鉛筆でも出来ますが、出来れば自分の化粧品を持って行き、それで化粧をしたほうがご利益あるかもです。
この神社には鎌倉時代の随筆家である鴨長明(かものちょうめい)の方丈があります。
鴨長明は日本3大随筆の1つである「方丈記(ほうじょうき)」が代表作として有名ですね。
「六社(むつのやしろ)」は、6つの神様の社が1つになった珍しい社です。
7.下鴨神社の御朱印
墨書きは「山城国一之宮 賀茂御祖神社」です。
右上の緑色のスタンプは賀茂社の神紋である「二葉葵(ふたばあおい)の紋」です。
こちらは摂社である「河合神社」の御朱印です。
墨書きは、神社の神号である「河合大明神(かわいだいみょうじん)」です。
8.下鴨神社の行き方&周辺MAP
●世界遺産「古都京都の文化財」MAP
下賀茂神社の最寄り駅は「京阪 出町柳駅」です。
駅から徒歩約10分です。
いかがでしたか?
上賀茂神社と同じく、日本でも最古の歴史を誇る神社の神聖な雰囲気を是非体感してみてください!d(*゚ー゚*)
それでは楽しい旅を!( *´艸`)
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