瑠璃光院(るりこういん)は、岐阜県にある浄土真宗光明寺(こうみょうじ)の京都本院です。
「京都にある、新緑や紅葉の隠れた名所はどこですか?」
こんな問いに、多くの人がここ「瑠璃光院」の名前を挙げます。
京都奥座敷の不便な場所、期間限定の公開にも関わらず毎回多くの観光客が訪れます。
それほど、この瑠璃光院の書院から眺める新緑や紅葉の景色は素晴らしいものなんですね。
今回は、そんな瑠璃光院を訪れてみました。
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目次
1.瑠璃光院について
瑠璃光院(るりこういん)は、京都北部の八瀬大原にある名勝です。
この地は、明治から昭和にかけては個人の別荘や料理旅館だった建物や敷地でした。
その後、2005年に岐阜県にある浄土真宗光明寺(こうみょうじ)の寺宝が移され、正式に寺院として改められました。
2.参拝の注意点
①「春・秋の特別拝観期間」以外は拝観できません。
最新の特別拝観スケジュールや詳細、拝観料などは以下の記事にまとめています。
②かなり混雑します。(心の余裕を持って行きましょう。)
上記は、私が訪問した2016年10月22日の開門30分前の状況です。
平日の雨模様にも関わらず、最終的に開門前にはすでに40人ほどが来られていました。
③拝観料が「ちょっとお高め」です。
拝観料は2000円(大人)です。(学生は学生証の提示で1000円。)
一般的な寺社仏閣の拝観料と比べると、ちょっとお高めですね。
しかし拝観料には、パンフレットやボールペン、写経用紙、自分で作成する御朱印代などの一式が全て含まれています。
また、近辺にある「ルイ・イカール美術館KYOTO」の入場チケット付きです。(2016年秋季の情報です。)
瑠璃光院の絶景を見られる権利と、上記の様々なおまけがもらえると考えれば納得の価格だと思いますよ!
3.瑠璃光院の見どころ
何はさておき、まずは瑠璃光院さんが作成しているプロモーション動画を見てください。
これだけでも、その素晴らしさが良く分かると思います。
こちらは、私が訪問した際に撮影した動画です。(手振れご容赦ください。)
もう動画で十分だとは思いますが・・・。
折角なので、実際に撮影した写真で瑠璃光院を訪れた日を振り返ってみたいと思います!
瑠璃光院の山門をくぐり、中に入っていきましょう!
山門の先には風情ある苔むした石階段が出迎えてくれました。
訪問時は雨の日だったんですが、苔の綺麗さや屋内の写真映えからすると、晴れより雨の日のほうが良いかもしれません。
書院へ続く参道も、深い緑や苔に覆われていてとても幻想的な雰囲気でした!
書院に入ると、係の方によって二階の広間に案内していただけます。
この書院からの眺めこそ、よく見る一番有名な写真撮影スポットですね!
係の方や訪問者の皆さん、なるべく人が映り込まないように配慮した立ち位置を自然と取ってくれていました。
私が訪れたのは10月22日、まだ紅葉はしていませんでしたが、その分「青紅葉の景色」を楽しめました!
紅葉が始まると、書院の広間からはこんなにすごい景色を拝むことができるんです!
さすが、京都随一と言われるフォトジェニックスポットですね!
書院から眺めるこのお庭は、「瑠璃の庭(るりのにわ)」と呼ばれています。
なぜこんなにも外の景色と色が映り込むのか?
その理由は「ぴっかぴかに磨き上げられた床」にあります。
漆塗りの床は本当に綺麗に磨きこまれており、この手間のお陰で外の色が綺麗に反射するようになっているんですね。
「瑠璃の庭」では、沢山の楓が密集し一面に苔が敷きつめられています。
書院二階で念願の写真撮影を十分楽しんだ後は、一階に移動します。
書院の一階には「八瀬のかま風呂」という遺構がありました。今で言うサウナ風呂ですね!
もともと別荘だった建物なので、こうした豪華な機能が備えられていたんでしょうね。
こちらは書院の一階和室から眺める「瑠璃の庭(るりのにわ)」です。
全面のガラス戸が開け放たれており、非常に開放的な空間になっていました!
二階から見る景色とはまた趣が異なるため、見ていて全然飽きません。
「青紅葉」と「苔」、これでもか!という緑の競演を見ることができました。
書院を十分に楽しんだあとは、お次の見どころである茶室「喜鶴亭(きかくてい)」に移動します。
「喜鶴亭(きかくてい)」は、明治政府の重鎮・三条実美(さんじょうさねとみ)好みの茶室です。
茶室の前には、「臥竜の庭(がりょうのにわ)」と呼ばれる池泉庭園が広がります。
配置されている岩と水の流れが、天に昇る龍を表現していると言われています。
先の穏やかな「瑠璃の庭」と異なり、「臥竜の庭」は大胆な岩や起伏が大きいダイナミックな庭園。
こうした庭園の持つ特徴を、縁側でぼけっとしながらゆっくり楽しむことが出来ました!
4.御朱印
拝観の最後のお楽しみ!それは「御朱印を自分で作る!」ことなんです。
書院の出口には、上記のような「御朱印押印セット」が置かれており、参拝者なら誰でも自由に御朱印を作ることができちゃいます。
備え付けの筆ペンで訪問日、指定の場所に三種類の朱印を押印すれば完成!
御朱印の墨書きは浄土真宗の開祖・親鸞聖人の言葉である「攝取心光常照護(せっしゅしんこうじょうしょうご)」です。
「阿弥陀如来は、常に我々を照らし護ってくださっていますよ!」という意味ですね。
私が行った際はこの御朱印のみでしたが、2017年以降は「大悲無倦常照我(だいひむけんじょうしょうが)」の御朱印も頂けるようになったそうです。
5.ルイ・イカール美術館京都
瑠璃光院の入場券には、ルイ・イカール美術館京都の入場券が付いてきます。
美術館は最寄り駅から瑠璃光院へ向かう道の途中にありますので、帰りに立ち寄ることをおすすめします!
ルイ・イカールは、アールデコ時代にフランスで活躍した画家です。
華やかなパリの女性を描く画風で有名なんだそうです。
この美術館、なんと全館写真撮影がOKという珍しい美術館でした。
展示されている作品の殆どは、「銅版画」でした。
華やかなパリの貴婦人像が、繊細かつ見事に描かれていますね。
和と洋を取り入れた空間デザインがとても素敵な美術館でした。
ゆっくりと座ってくつろげる、オープンスペースもありました。
ここで瑠璃光院で撮影した写真を確認したりするのも良いかも知れませんね。
売店では、ルイ・イカールの作品のポストカードなどのお土産が販売されています。
6.瑠璃光院の行き方
最寄り駅は「叡山電鉄 八瀬比叡山口駅」です。
京都駅、河原町駅、出町柳駅からバスで行くことも出来ます。
■大阪駅→八瀬比叡山口駅の電車ルート例
■なんば駅→八瀬比叡山口駅の電車ルート例
■京都駅→八瀬比叡山口駅の電車ルート例
■八瀬比叡山口駅から徒歩で行く場合
徒歩約6分です。
■京都駅からバスで行く場合
バス会社:京都バス
行先・系統:17系統[大原行き]
乗車バス停:京都駅前[乗り場C3]
降車バス停:八瀬駅前
運賃:390円
所要時間:約54分
■[時刻表]17系統[大原行き]
■河原町駅からバスで行く場合
バス会社:京都バス
行先・系統:17系統[大原行き]
乗車バス停:四条河原町[四条通東行のりば]
降車バス停:八瀬駅前
運賃:330円
所要時間:約34分
■[時刻表]17系統[大原行き]
■出町柳駅からバスで行く場合
バス会社:京都バス
行先・系統:17系統[大原行き]
乗車バス停:出町柳駅前[乗り場C]
降車バス停:八瀬駅前
運賃:230円
所要時間:約18分
■[時刻表]17系統[大原行き]
■タクシーで行く場合
京都駅から:4500円ぐらい
祇園四条駅から:3500円ぐらい
出町柳駅から:1500円ぐらい
・タクシー運転手に行き先を告げたい場合
・タクシーを呼びたい場合
[タクシー配車連絡先: 京都駅周辺]
7.瑠璃光院周辺のホテル検索・予約
8.周辺の観光スポット
いかがでしたか?
是非一度足を運んで見て下さい!!
それでは楽しい旅を!( *´艸`)
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