石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)は、京都府八幡市にある神社です。
その場所柄、京都の裏鬼門(南西の方向)の守護神として古くから信仰され、宇佐神宮(大分県)や筥崎宮(福岡県)と共に「日本三大八幡宮の一つ」に数えられています。
日本には、皇室が先祖に対して祭祀を行う「二所宗廟(にしょそうびょう)」という二つの神社があるのをご存知ですか?
その一つは、かの有名な三重県の「伊勢神宮(いせじんぐう)」。
もう一つが、何を隠そうこの「石清水八幡宮」なんです!
そんなすごい神社である石清水八幡宮の見どころは、何といっても「国宝指定の御本殿」!
きらびやかな朱塗りの内殿/外殿が連なる「八幡造り(はちまんづくり)」の建築は、まさに一見の価値あり!
今回は、そんな石清水八幡宮を訪れてみました。
石清水八幡宮の歴史
では、まずはじめに石清水八幡宮の「歴史」と「訪問する際に知っておきたいポイント」を一緒に見て行きましょう!
石清水八幡宮は平安時代の860年、八幡宮の総本社・大分県の宇佐神宮(うさじんぐう)から勧請(かんじょう)を受けて創建されました。
御祭神は中御前の応神天皇(おうじんてんのう)、西御前の比咩大神(ひめおおかみ)、東御前の神功皇后(じんぐうこうごう)の三神。
この三神を総称して、「八幡大神(はちまんおおかみ)」と呼んだりもします。
さて、先ほど出てきた勧請(かんじょう)という言葉は、一言でいうと「神様のお引越し」。
これは奈良/大安寺(だいあんじ)の僧・行教(ぎょうきょう)さんが、平安時代初期に修行で宇佐神宮を訪れた時のお話。
行教「うぉぉ!修行じゃー!宇佐神宮の八幡大神さまよ!この日の本を救いたまえー!」
どろろろんっ。
行教「神様!?」
八幡大神「いやー、毎日修行に精が出るのぅ。感心感心。」
八幡大神「よっしゃ。日の本を救うにはやっぱ日本の中心地、京都に行ったほうがえぇじゃろ。」
行教「おぉー!神様!まじですか!」
八幡大神「何や、京都の近くに男山っちゅう恰好えぇ名前の山があるらしいんじゃよ。」
八幡大神「そこに引っ越すことにしたからあとは宜しゅう頼むぞぃ。」
行教「お、お任せくださ-い!(本当にえぇんやろか。)」
てな感じのご宣託を受けて、めでたく八幡大神さまにお引越し頂くことになりましたとさ。
神様がこの地に引越したご利益は、すぐさま現れることとなります。
時は平安時代、939年に生じた「承平天慶の乱(じょうへいてんぎょうのらん)」。
これは平将門(たいらのまさかど)と藤原純友(ふじわらのすみとも)により東西ほぼ同時におきた朝廷への謀反で、まさに国家や歴史の一大事!
だがしかし!
朝廷(京都)近くに引っ越し済みの八幡大神さまが言いました。
八幡大神「日の本にたてつく謀反人は許さんぞい。」
八幡大神「朝廷のみんなにはワシらがついとるでな。ちょちょいと鎮圧しちゃうぞい!」
朝廷の兵たち「うぉおお!神様のご加護があったら勝ったも同然じゃー!」
てな感じで、この謀反は瞬く間に鎮圧されちゃいました!
朝廷の兵たち「うぉおお!やっぱ神様すげー!末永く崇め奉りますー!」
そのため、石清水八幡宮はその後「国家守護にハンパないご利益があるぞ!」とされ、歴代天皇/上皇がこぞって訪れました。
その来訪回数、実に「240回以上」!
これはあの伊勢神宮に次ぎ、日本で二番目に多い回数だそうです。
てことで、石清水八幡宮は伊勢神宮と共に皇室が先祖に対して祭祀を行う「二所宗廟(にしょそうびょう)」の地とされました。
またここは、平安時代後期の武将・源義家(みなもとのよしいえ)の元服の地としても知られています。
元服して名乗った二つ名が、かの有名な「八幡太郎(はちまんたろう)」。
義家はもちろん、その子孫も鎌倉幕府を開いた源頼朝(みなもとのよりとも)や、足利幕府を開いた足利尊氏(あしかがたかうじ)など成功者ばかり!
そのため、「開運/必勝」の神としても人々に崇められることとなりましたとさ。
最後に、八幡大神さまの有名な言葉で締めましょう。
八幡大神「世は変われども神は変わらず。」(この世はどんどん変わるけど、わしらはいつでも変わらんぞい。)
はい、いつの時代も神様は私たちを変わらず見守って下さっているんですね!
おしまい。
石清水八幡宮について
■Webサイト
■詳細
住所:〒614-8005 京都府八幡市八幡高坊30
連絡先:075-981-3001
創建年:860年(平安時代/貞観2年)
創建者:行教(ぎょうきょう)
祭神:八幡大神(はちまんおおかみ)
■境内参拝時間
季節により異なります。
■本殿参拝時間
11:00~
14:00~
*参拝時間は約40分です。
■参拝料
高校生以上 | 小・中学生 | |
境内参拝 | 無料 | |
本殿参拝 | 1000円 | 500円 |
■本殿参拝について
2019年4月現在、上記の通り国宝の本殿への昇殿参拝が行われています。
■参拝経路について
石清水八幡宮には、主な参拝経路として楽な順に「男山ケーブルカー」、「表参道」、「裏参道」の3つがあります。
足腰の弱い方は「ケーブルカー」、体力には自信があるぜ!という方は「裏参道」を使うと足腰の運動になりますよ!
「表参道」や「裏参道」にも多数の遺構があるので、個人的には「行きは表参道/帰りは裏参道」をおすすめします!
男山ケーブルカーを利用する場合
男山ケーブルカーの乗車時間はたったの3分!
山上駅から国宝の本殿へも、急な坂道などなくいけるのでとても楽ちん!
表参道を利用する場合
こんな感じのゆるやかな階段が続く表参道は、約400段の階段を上ります。
山をぐるっとまわるので、歩く距離は裏参道よりかなり長いです。
裏参道を利用する場合
こんな感じの急な階段が続く裏参道は、約570段の階段を一気に上ります。
■石清水八幡宮のルートマップ
今回私は、ルートマップの矢印通りに「京阪八幡市駅」から徒歩でぐるっと男山を一周しました。
「表参道」→「石清水社」→「御本殿」→「エジソン記念碑」→「裏参道」
このルートでほぼすべての見どころや史跡を巡ることが出来ました。
所要時間は約2時間、かなり良い運動になりましたよ!
■その他注意点
・建物内部の写真撮影は禁止です。
・神社やお寺の正式な参拝方法は以下の記事を参考にしてください。
では次に、石清水八幡宮の見どころを訪問時の写真を参考に振り返ってみたいと思います!
石清水八幡宮の見どころ
- 一ノ鳥居
- 頓宮殿
- 五輪塔【重要文化財】
- 高良神社
- 二ノ鳥居
- 表参道
- 七曲がり
- 大扉稲荷社
- 影清塚
- 石清水社
- 松花堂跡【史跡】
- 三ノ鳥居
- 一ッ石
- 鳩峯寮の庭
- 石燈籠【重要文化財】
- 手水舎
- 竈神殿
- 南総門
- 御本殿【国宝】*
- 神楽殿
- 東総門【重要文化財】
- 水若宮社【重要文化財】
- 氣比社
- 若宮殿社【重要文化財】
- 若宮社【重要文化財】
- 貴船社/龍田社
- 北総門【重要文化財】
- 一童社
- 住吉社【重要文化財】
- 校倉
- 廣田社/生田社/長田社
- 西総門【重要文化財】
- 三女神社
- エジソン記念碑
- 涌峯塔
- 裏参道
- 八角堂【史跡】
*のついている見どころは有料エリアです。
一ノ鳥居
八幡市駅から歩いて向かうと、まず最初に見えてくるのがこの一ノ鳥居(いちのとりい)です。
江戸時代の1636年(寛永13年)に、現在の石鳥居に建て替えられました。
鳥居の扁額にある「八幡宮」の「八」の文字に注目しましょう!
実はこの文字、石清水八幡宮の祭神・八幡大神の神の使いである「鳩(はと)」が向かい合ったデザインなんですよ!
頓宮殿
一ノ鳥居を抜けると、頓宮殿(とんぐうでん)が見えてきました。
大正時代の1915年造営。
旧暦のお盆の日に開催される「石清水祭」の際、山上の本殿より神様がこの頓宮にお移りになられるんだとか!
こちらは、頓宮の南門(みなみもん)。
朱塗りの立派な建築様式ですね。
元々は山上にある本殿の南門で、昭和時代の1939年に移築されたんだそうです。
五輪塔【重要文化財】
頓宮の裏手には、重要文化財に指定されている五輪塔(ごりんとう)がそびえています。
鎌倉時代の造営で、中国との貿易で海難除けのご利益を授かったことから「航海記念塔」とも呼ばれているんだとか。
石組みの五輪塔としては、日本最大級だそうです!
高良神社
頓宮殿を抜けると、右手に摂社の高良神社(こうらじんじゃ)があります。
石清水八幡宮とほぼ同時期の創建で、八幡地区の氏神様として今でも地元の方に厚く信仰されているんだとか。
二ノ鳥居
高良神社の前を進んでいくと、二ノ鳥居(にのとりい)が見えてきます。
この鳥居が「表参道」と「裏参道」の入り口の目印です。
「表参道」はこのまま進み、「裏参道」へは二ノ鳥居手前にある山道を上っていきます。
表参道
行きの参拝には表参道(おもてさんどう)を使いました。
かなりゆったりとした階段が延々と続きます。
七曲がり
表参道の途中には七曲がり(ななまがり)という曲がりくねった石垣と階段がありました。
よくこんな場所に神社を建てましたよね。昔の人の苦労が偲ばれます・・・。
大扉稲荷社
表参道を進んでいくと、左手に大扉稲荷社(おおとびらいなりしゃ)が見えてきました。
何でもこの地に住んでいた「いたずら狐」を鎮めるため、江戸時代の1829年(文政12年)に建立されたんだとか。
影清塚
大扉稲荷社の傍には、影清塚(かげきよづか)があります。
その昔ここには清水が湧きだしており、参拝者はこの清水に自分の影(姿)を映し心身を清めてから参拝する習わしだったんだとか。
ここは、まっすぐ行くと表参道、右側の階段を上ると石清水社へと向かう道の分岐点に位置します。
ちょっと寄り道して、先に石清水社にお参りしたいと思います!
石清水社
こちらが山の中腹に位置する、京都府指定有形文化財の石清水社(いわしみずしゃ)です。
境内には石清水八幡宮の名前の由来である、厳冬でも凍らず/枯れずとされる霊泉の湧く井戸があります。
御神前に供される霊水は、今でもここから汲まれるんだとか。
松花堂跡【史跡】
石清水社に上る途中の左手にひっそりと佇む、史跡の松花堂跡(しょうかどうあと)。
江戸時代の初期、真言宗の僧・松花堂昭乗(しょうかどうしょうじょう)が営んだ「松花堂(しょうかどう)」という方丈の跡地です。
松花堂・・・、ってあの有名な「松花堂弁当」と何か関係が?
はい、そうなんです。
「松花堂弁当」は、この「松花堂昭乗」が茶会の際に四つ切り箱の弁当を好んで出したことから名づけられたんだとか!
三ノ鳥居
表参道に戻りどんどん階段を進んでいくと、ようやく三ノ鳥居(さんのとりい)が見えてきました!
ここまでくると、御本殿はもうすぐ!です。
一ッ石
三ノ鳥居の先には、一ツ石(ひとついし)と呼ばれる石が参道に埋まっています。
その昔、ここが馬の競争やお百度参りの出発点だったことから「お百度石」「勝負石」とも呼ばれています。
鳩峯寮の庭
一ツ石の左右には、鳩峯寮の庭(きょうほうりょうのにわ)があります。
重森三玲(しげもりみれい)氏による、1966年(昭和41年)の作庭。
もともとこの場所にあった三ノ鳥居が第二室戸台風で倒壊したため、その鳥居の石組みをうまく利用したんだとか。
石燈籠【重要文化財】
三ノ鳥居を抜けて参道を進むと、右手に書院(しょいん)が見えてきます。
普段は非公開なんですが、塀の隙間をそっと覗くと・・・、
1952年(昭和27年)に、重森三玲により作庭された石庭をチラッと見ることができます!
八幡大神の「海神」としての神格に因んだ、大海原を表現しているんだとか。
庭園奥の鎌倉時代に作られた石灯籠は、国の重要文化財に指定されていますよ!
手水舎
御本殿手前の手水舎(ちょうずしゃ)で、参拝の準備を整えます。
神社の正式な参拝方法は以下の記事をご参考に!
竈神殿
手水舎の隣には供御処/竈神殿(くごしょ/そうじんでん)があります。
供御処とは天皇やお偉い方々の食事を用意したり、その奉納物を保管した場所です。
現在は、火の神様である迦具土神(カグツチ)をはじめ、「台所/調理守護」の四神が祀られています。
南総門
御本殿への入り口、南総門(みなみそうもん)。
奥にある御本殿が「斜め」にずれて見えるのは、私たちが参拝後帰る際に、八幡大神さまに自分の背中を見せないように配慮されているんだとか!
御本殿【国宝】*
ようやく国宝の御本殿(ごほんでん)にたどりつきました!
凛と張りつめた空気がとてもすがすがしいです。
ケーブルカーが動いていない早朝に訪れたのですが、すでに何人かの地元の参拝者が熱心にお祈りされていました。
やはり地元の方々から絶大な信仰を得ているんですね!
八幡造り(はちまんづくり)という建築様式で建てられた御本殿は、2016年(平成28年)にめでたく国宝に指定されました!
平安時代の859年(貞観元年)に最初の宝殿が建立。
江戸時代の1634年(寛永11年)に、徳川幕府三代将軍の徳川家光(とくがわいえみつ)の寄進により現在の社殿が造営されました。
家光と言えば「鎖国(さこく)制度」や「キリシタン弾圧」などで有名な、当代きっての「反舶来」を体現した将軍。
舶来勢への対応は苛烈でしたが、その分国内の寺社仏閣に対しては非常に熱心な寄進をされていたんですね。
御本殿には、「八幡大神(はちまんおおかみ)」が祀られています。
欄干をよく見ると、八幡大神の神の使いである「鳩(はと)」が二対デザインされていますね。
「昇殿参拝(しょうでんさんぱい)」に申し込むと、実際に中に入って説明を受けることができますよ!
神楽殿
こちらは御本殿の左側に建つ神楽殿(かぐらでん)。
正月に参拝の折には、ここで破魔矢を清めるための「清祓の神楽舞(かぐらまい)」を受けることができるんだそうです。
では、ここからは御本殿を右回りにぐるっと一周したいと思います。
御本殿の周りには、全国の有名な神社の神様が摂社として分霊されているんですよ!
東総門【重要文化財】
まず見えてきたのが、重要文化財の東総門(ひがしそうもん)。
周囲を取り囲む瓦と土で固めた築地塀(ついじべい)は、織田信長が好んで設置したとされるため信長塀(のぶながべい)とも呼ばれるんだとか。
水若宮社【重要文化財】
氣比社
向かって右側が重要文化財の水若宮社(みずわかみやしゃ)、左側が氣比社(けひしゃ)です。
水若宮社の御祭神は宇治稚郎子命(うじのわきいらつこ)。
もともと「小若宮社」だった名前が、書き間違えが理由で「水若宮社」になったという面白い逸話があるとかないとか。
氣比社の御祭神は伊奢沙別命/気比大神(いざさわけのみこと/けひおおかみ)。
越前国一宮・氣比神宮(けひじんぐう)の主祭神が分霊されています。
若宮殿社【重要文化財】
江戸時代前期の1624年~1643年頃の建立とされる、重要文化財の若宮殿社(わかみやでんしゃ)。
八幡大神の主神・応神天皇(おうじんてんのう)の皇女二柱を御祭神とし、特に女性からの信仰が厚いとされる摂社です。
若宮社【重要文化財】
若宮殿社の隣に立つ、こちらも江戸時代前期の1624年~1643年頃の建立とされる、重要文化財の若宮社(わかみやしゃ)。
石清水八幡宮の摂社の中でも、一番大きな社を持つ摂社です。
応神天皇の第四皇子・仁徳天皇(にんとくてんのう)を御祭神とし、こちらは特に男性からの信仰が厚いとされています。
貴船社/龍田社
若宮社と北総門の間に立つ、小さな社が貴船社/龍田社(きふねしゃ/たつたしゃ)です。
貴船社の御祭神は、水神で有名な京都・貴船神社の高龗神(たかおかみのかみ)。
龍田社の御祭神は、風神で有名な奈良・龍田大社の志那都比古神(しなつひこのかみ)。
船舶航海の守り神として、「水神と風神」を合祀しているんだとか。
北総門【重要文化財】
こちらは重要文化財の北総門(きたそうもん)。
御本殿を取り囲む四方の門は、南総門を除き基本的に開かずの門となっています。
一童社
住吉社【重要文化財】
向かって右側の小さい社が一童社(いちどうしゃ)、左側が重要文化財の住吉社(すみよししゃ)です。
一童社の御祭神は、海を司る神様である阿曇磯良(あづみのいそら)。
住吉社の御祭神は、航海を司る神様として有名な大阪・住吉大社の住吉大神(すみよしのおおかみ)。
その昔、神功皇后(じんぐうこうごう)が朝鮮出兵の際、戦勝と航行安全を祈願したと言われています。
海での航海や戦は「船」しかなく非常に危険を伴ったため、こうした「海」や「航海安全」を司る神様が多く勧請されているんですね。
校倉
御本殿の北西の角に立つ建物が、校倉(あぜくら)です。
京都府指定有形文化財であり、主に宝物庫/倉庫としての役割を持ちます。
日本史を勉強した方ならピンときますが、この高床式の独特な建築様式を「校倉造り(あぜくらづくり)」と言います。
奈良県にある東大寺の正倉院(しょうそういん)が、この校倉造りの代表的な建築物ですね!
廣田社/生田社/長田社
御本殿の西側に鎮座する、いずれも兵庫県にある広田神社/生田神社/長田神社の三社を合祀した社です。
広田神社は天照大神(あまてらすおおかみ)、生田神社は稚日女尊(わかひるめのみこと)、長田神社は事代主神(ことしろぬしのかみ)をそれぞれ祀ります。
神功皇后(じんぐうこうごう)が朝鮮遠征から無事凱旋できたことを感謝し、日本神話の神々をこの地に勧請されたと言われています。
西総門【重要文化財】
こちらは重要文化財の西総門(にしそうもん)。
元々は鳥居だったらしいですが、江戸時代の1632年(寛永9年)ごろに現在の門に改築されたと伝わります。
これで御本殿の周りをぐるっと一周できました!
折角なので、御本殿の周辺もちょっと散策してみたいと思います。
三女神社
こちらは御本殿の外周にある三女神社(さんにょじんじゃ)。
航海の安全を司る宗像三女神(むなかたさんじょしん)を御祭神とします。
(宗像三女神は、石清水八幡宮の祭神・八幡大神(はちまんおおかみ)の西御前・比咩大神(ひめおおかみ)の別名でもあります。)
エジソン記念碑
こちらは御本殿南側の広場にある、エジソン記念碑(えじそんきねんひ)です。
なぜここにエジソン記念碑!?
はい、エジソンが「電球」を発明したことは皆さんご存知ですよね。
その電球をつけるために必要な「フィラメント」という重要な部品、かつては「竹」で出来ていたんです。
そのため、エジソンは世界中から品質の良い竹を探しまくっていたらしいです。
そしてエジソンが「世界最高の品質だ!」と絶賛したのがここ八幡の地に生えていた「八幡竹」!!
こうした縁で、この八幡の地とエジソンは深い関係があるんですね。
涌峯塔
広場の中央にそびえる涌峯塔(ゆうほうとう)。
現在は給水塔として活躍しており、春になるとここを中心に男山の桜まつりが開催されます!
裏参道
さて、帰りは御本殿の東側にある裏参道(うらさんどう)を通って帰ります。
写真の通りものすごく急な階段がずーっと続き、とっても良い運動になりますよ!(苦笑)
足腰に自信のない方は表参道かケーブルカーを使いましょうね!
八角堂【史跡】
最後に、石清水八幡宮のずーっと南にある八角堂(はっかくどう)にも行ってきました。
内部には阿弥陀如来(あみだにょらい)が祀られているため、阿弥陀堂とも呼ばれます。
このお堂が石清水八幡宮から離れた飛び地にある理由は神仏分離令。
神社とお寺が明確に区分されることとなり、仏さまを祀るこのお堂は境外に出されたんですね。
神仏分離を理解する上での重要な建造物とのことで、国の史跡に指定されています。
石清水八幡宮の桜
特にエジソン記念碑や涌峯塔の周辺がおすすめです。
その年の気候により変わりますが、だいたい4月上旬ごろが見ごろとなります。
石清水八幡宮の動画
石清水八幡宮の写真
石清水八幡宮の御朱印
石清水八幡宮の御朱印です。
御祭神である「八幡大神(はちまんおおかみ)」の墨文字に、「国寶(こくほう)」と「石清水八幡宮」の朱印です。
石清水八幡宮への行き方/アクセス方法
石清水八幡宮の最寄り駅は「京阪 八幡市駅」です。
京阪八幡市駅からは、徒歩または男山ケーブルカーで山頂の御本殿に向かいます。
■大阪駅から電車でのルート例
①JR大阪環状線で「大阪駅」から「京橋駅」へ行き、京阪電車に乗り換え。
②京阪電車で「京橋駅」から「八幡市駅」へ。
*京阪電車の特急/プレミアムカーの「座席指定車両」は、乗車料金の他に特急料金が必要です。
(自由席に乗車する場合は、特急料金は必要ありません。)
■なんば駅から電車でのルート例
①大阪メトロ 御堂筋線で「なんば駅」から「淀屋橋駅」へ行き、京阪電車に乗り換え。
②京阪電車で「淀屋橋駅」から「八幡市駅」へ。
*京阪電車の特急/プレミアムカーの「座席指定車両」は、乗車料金の他に特急料金が必要です。
(自由席に乗車する場合は、特急料金は必要ありません。)
■京都駅から電車でのルート例
①JR奈良線で「京都駅」から「東福寺駅」へ行き、京阪電車に乗り換え。
②京阪電車で「東福寺駅」から「八幡市駅」へ。
*京阪電車の特急/プレミアムカーの「座席指定車両」は、乗車料金の他に特急料金が必要です。
(自由席に乗車する場合は、特急料金は必要ありません。)
■最寄り駅「八幡市駅」から「男山ケーブルカー」に乗る場合
八幡市駅から男山ケーブルカー駅までは約100m、徒歩1分です。
■最寄り駅「八幡市駅」から歩いていく場合
八幡市駅から入り口の一ノ鳥居まで約250m、徒歩3分です。
一ノ鳥居から御本殿までは約1.2km、徒歩30分です。(表参道を使う場合。)
山道や階段を上りますので、体力に自信が無ければ男山ケーブルカーを使いましょう。
■タクシーに乗る場合
京都駅から:約5200円 (約30分)
河原町駅/祇園四条駅から:約6000円(約40分)
・タクシー運転手に行き先を告げたい場合
・タクシーを呼びたい場合
[タクシー配車連絡先: 京都駅周辺]
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いかがでしたか?
それでは楽しい旅を!( *´艸`)